16 October, 08

「Island Life。」

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昼を少しまわった頃、ボートは目的地「Amantani(アマンタニ島)」へと到着した。
ウロス島を出発してから、ここまで約2時間半くらいはかかっただろうか…。
ほとんど波のない湖面を、ゆっくりと滑るように移動するボートの上で何だか気持よくなってしまって、2人ともいつの間にやら眠ってしまっていたらしい。

アマンタニ島は人口5000人ほどが住む自然島で、ウロス島が湾になったような「内湖」に浮かんでいたのに対して、こちらはデッカく広がった「外湖」側のど真ん中にある。
本日2か所目の訪問地であると同時に、ここは2人(ツアー客全員)にとって、本日の寝床となる島でもある。
みな、1~2組づつに別れて島の一般家庭にホームステイをさせてもらい、島民と同じような食事を食べさせてもらいながら、島の暮らしを少しでも味わいましょうというのが今回のツアーの趣旨である。
船着場には既に島民らしき人々がボートの到着を待ち構えており、降り立つ乗客をやはりやさしく歓迎してくれる。
そして、ここでガイドによる組分け作業が行われ、J&Mの2人とスペイン人の老紳士とが同じ家庭に振り分けられることになった。
3人はお迎えに来ていたAngela(アンヘラ)というお婆ちゃんに連れられて、ポートから最も近い湖の目の前の丘の上に建つ、とっても可愛らしいアドベ造りの家屋の中へ。

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2人にあてがわれた2階の1室に入ってみると、窓からは目の前に広がる真っ青な湖の姿が一望できるではないか…。
ここもまた、とっても素敵なところだなぁ…。

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2人して顔をほころばせながら、お婆ちゃんがつくる待望の「お昼ごはん」を、しばしの間そこで待つことに。荷物を置いて気分が落ち着くと、部屋からちょっこりと外に出てみたりして、家の周りを「ミニ散歩」。
家の外の、湖へと向かう丘の上の草原には、Angela一家の飼っている羊たちが気持ち良さそうに草をついばんでいるのが見えている。
庭に放し飼いにされたニワトリは人が寄って行っても全く逃げる気配がなく、試しに掴んでみようとJが手を伸ばしたら、あっという間に捕まえられてしまいました!?
この島の人々は肉を食べないと聞いていたから、ニワトリたちもきっと、人間に対して危険を全く感じていないのだろう。
とにかく、「のどか」としか言いようのない環境である。

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そんな風景のあちこちにカメラを向けていると、台所の方から、アンヘラの呼び声が聞こえてきた。どうやら、Almuerso(ランチ)が出来たみたいだ。
メニューは確かにベジタリアンで、そのほとんどを種類豊富な「イモ」類が占めている。
ペルーに入って以来、定食には必ずついてくる「スープ」も野菜たっぷりの1品で、特に2人を注目をひいたのが、「キヌア」と呼ばれる穀物の存在である。
これがコンソメベースのスープと良く合って、本当にとっても美味しい。
Mによれば日本では自然食品の店でしかあんまり見られないとのことだけれど、これは日本に帰ってからもまた、作ってみたい料理でした。
食事の後にはまた小休憩をはさんで、その後夕方どきになった頃に、村の広場でツアーメンバーが全員再集合。

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そこからゆっくりと村の後ろにそびえる小山を登り始め、湖のむこうの別の島の後ろに夕日が落ちていくのを、みなで頂上から眺めることになる。
この風景も、やはりとっても美しい。

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360°のパノラマビューで湖を改めて見ていると、これが「湖」であるとはとても信じられなくなってくる。だって、視線の先は、完全に水平線になってしまっているんだから…。
これはもう、“海”だと言った方が納得できる気がする。

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「海抜4000mに広がる海」。
そこに落ちて行く夕陽と、夕焼けの風景を楽しんだあとには、美味しい夕食と共にさらなる「楽しみ」が待っていたのですが…。

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コメント

なんとも:のどか:。こちら日本は、アメリカ発の金融危機やら株の値下がりやら景気の落ち込みやらで、経済が悪くなると簡単に「ぜーんぶ」「すべて」が「悪くなる」・・。という国です。人の生き方や社会の空気や価値観が違うと、そんな事には関係なく、のどかに暮らしている人間もこの星にはたくさん居るという事だね。それは、とても大事な事だと、写真を見ていてつくづく思うヨ。円高の影響は?旅人には?あるのか?な?と言っても、今の二人にはあまり関係なさそうだけど・。のどか:を存分に楽しんでください。ませ。

リトルボーイさんへ。

いつもコメントありがとうございます。
日本の情勢については、あまり細かくはチェックすることができないでいますが、
円高やドル・ユーロなどの為替状況については、時々インターネットでチェックしながらその動向に驚いています。
旅をしている分には円高傾向は非常にありがたいですが…。
ちなみにいよいよ、サッカー大国ブラジルに入国間近!!是非、1度は生でブラジルサッカーを体感してきたいと思っています。
いや、“Play”の方じゃなくて、もちろん“観戦”の方だと思いますけど!??

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