14 October, 08

「よく晴れた日。出発を前に…。」

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クスコ最後の日の空は、今まで見たこともないくらいにくっきりと晴れ渡っていた。
最後の最後に、ようやく“晴れのクスコ”を見る事ができたのがとても嬉しい。

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さっそく初日にも行った丘の上の教会前広場へと向かい、そこから眼下に広がるクスコの町の赤茶色と、晴れわたった空の青とのコントラストを楽しんできた。
広場では、前回来た時にもいた「写真撮って撮って系」民族おばさんたちが自慢のリャマと子供を連れて訪れる観光客を待ち構えており、ふらっと現れたJとMの2人にも勿論、強気な営業攻勢を仕掛けてきたのである。
しかし、たしかにこんなに晴れた空とクスコの美しい町をバックにして民族衣装のおばちゃんたちを写真におさめるのは、それはそれでそれなりに記念になるような気もする…。
「じゃ、1枚たのんじゃいましょうか!」
というわけで、結局のところは1枚どころか、2人もおばちゃんたちと一緒に並んじゃったりして、パシャパシャパシャパシャ連続写真撮影となったのです。
そして、最後にお会計の方を…。
町で聞いていると、だいたいおばちゃん1人につき“1ソル”か“2ソル”くらいづつが目安のようだったけれど。なので、とりあえずそれくらいの額のチップをおばちゃんたちに渡そうとすると、なにやら首を振って、さらには眉間に皺を寄せている様子。
なに、どうしたの!??
そんな表情をした2人に向かって、次に飛んできたおばちゃんのお言葉は、
「チップは1人10ソルだよ。早くだしなさい、ほら!」
10ソル~!??
ここペルーでそんだけあれば、町でかなり美味いもん喰えちゃうじゃんか!
Taxi運ちゃんだって、町の中では数十分運転したって2~3ソルしか稼げないのに!??
ちょこんと傍に突っ立って写真を数枚とっただけで、10ソルって…おばちゃん、そりゃあないでしょう!???
ここから、10ソル(≒\350ですが…)というお金を巡る、泥沼の罵り合戦が始まってしまったのである。クスコ最後の日の、こんなに晴れた青空の下で何でこんな事になっちゃったんだろう…。結局、最後には間をとったくらいの額をおばちゃんの手の中にねじこんで、まだ文句を言ってきそうな彼女たち2人をその場に置き去り、スタスタと帰ってきてしまったのであった。
間をとってしまったのは、額がまぁ少ないからなぁっていう日本人的な“負い目”があったからだろうか…。実際、この場合、問題はその“額”自体ではないのですが…。
ま、これもまた、旅の1つの“思い出”でしょうか。

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本当に色々な思い出をクスコ~マチュピチュからはもらいました。
何だかんだ言っても、思い返してみれば全て楽しかったような気もする!?
思い残すことなく、次の町へと旅立つことが出来るのは本当に幸せなことだと思う。
でも、おばちゃんたちには「ぼったくり」は程々にしてもらいたいなぁとは思いますが…。

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