02 October, 08

「Limaの美味しい話。」

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バスは早朝AM5:30頃にLima(リマ)のバスターミナルに到着した。
まだ夜も明け切っておらず、肌寒い、それでいて乾燥した空気が辺りを包みこんでいる。

バスを降りて荷物を受け取ると、早速TAXI運転手たちによる客引き合戦が始まった。
この時間だと、まだ宿が開いてないんじゃないかと思って移動はもう少したってからと考えていたが、運ちゃんによると目当ての“Hostal ESPANA”は今の時間でも入室できるはずだと言う…。まだ眠く、ベッドに横になりたいという欲もあったため、運ちゃんのその言葉を信用して、とりあえずもうすぐに移動してしまうことにした。
早朝のLimaの町にはさすがに騒がしさはなく、古い建物が並ぶCentroの町並は落ち着いた雰囲気を感じさせているが、その一方では、ここが“大都会”であるがゆえの“猥雑さ”の名残も感じさせるところがある。
TAXIは工事中の道を避けながら、多少回り道をして目的地のHostalへと到着。料金の8ソルという金額は、早朝の割増だとしてもかなりふっかけられたように感じる。
しかし、そんなことよりも今はとにかく眠いのが先。
Hotel ESPANAは実際かなり内部の広がりがある客室数豊富な宿であったのだが、それでも個室は予約その他で全て埋まってしまっているらしい。結局ドミ(ドミトリー)のベッドを2つ借りて、とりあえずは1泊させてもらうことにした。

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こんなに早朝から入ってもその分の料金を取られないだけいいような気もするし…。
しかし、このホテルは本当にかわった造りの宿である。
3時間ほどぐっすり眠り、10時前に目を覚まして部屋の外に出てみて、改めてその事を感じさせられた。
まず、玄関のファサードからして安宿らしからぬ品格を感じさせる雰囲気を備えている。
そして、内部に入ると今度は、天井に吊るされたシャンデリアや石膏像の置物などが次々に目に飛び込んでくる。内装は木材を基調とした味のある材質で、古さは感じるものの、それ程汚いという感じではない。
そして、正面玄関から予想する以上に広がっていく“奥”の空間の深さ。縦方向も、正面からは2層分しか見えないのだが、実際にはその上のテラスにさらなる3階・4階部分が乗っかっていて、テラスがまるで地上レベルの中庭のように見える造りになっている。

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2人の泊ることになったドミは、このテラスに設置されたカフェの並びに建てられているのだが、これが内部の客室と比べると格段に汚くて、湿気を含んだ空気が少し気になるかな…。
それでも1泊1人14ソル(≒\500)と、値段が安いからしょうがないかなと思える感じである。この町には、そんなに長居する気もないし…。
そういえば、このテラスには沢山の猫たちが暮らしているのだが、それらに混じるようにして、1匹のカメが放し飼いにされて暮らしているのだ!?最初に見た時は、部屋の扉のすぐ外をノッソノッソと歩いている姿に思わず「えっ!!?」っと声をだしてしまったけれど、慣れるとこれがえらくカワイく見えてしまって、見ているといつまででも飽きない“愛嬌”があるのです。
どうもMになついてしまったのか、2日目には、傍にいくとカメの方からノッソりと近づいてくるようになっていました。そんな姿も、またかわいい。
さて、そんなカメをテラスに残して、2人はまずリマCentro(旧市街)の探索にでかけた。

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Plaza de Armas(Plaza Mayor)から南のPlaza San Martinへと延びる目抜き通りを歩きながら、ちょっと気になる店があるとかたっぱしから入ってみる。
実は、EquadorのCuencaにてJは折りたたみ傘を無くしてしまい、その後色んな町やお店で新しい傘を探しているのだが、ペルーに入って以来、傘をきちんと扱っているお店をまだ1件も見た事がない。雨が降った日などには路上で安い(そしてちゃちな)傘が売られていたりするのだけれど、旅に持つ用にと思うと、ある程度丈夫な造りのものがよいのだが…。デパートでも、スーパーでも、商店街でも、とにかく未だ1本もちゃんとした傘を見つけられないのです。いくら雨があまり降らないとはいえ、まさか「傘」がこんなにも売っていないものだなんて!?
ペルーには、傘におしゃれを求める習慣はないのかなぁ。というか、おしゃれじゃない傘すら見つけられないんだけどね…。
とにかくそのまま2人は南方向へと歩き続け、その先のとあるレストランで、昼食をとるために中へと入った。
Cevichie(セビッチェ)その他の海鮮料理を扱うその店は、ロンプラに乗っていたのを見て訪れた場所であり、ペルーに来てからまだ一度も食べていない名物料理「セビッチェ」をぜひまずは美味しいお店で…という思いから、2人が選んだ店でもあるのです。
しかし、実際店の前まで来てみると、思った以上にキレイめで、言ってしまえば少し高そうな感じ。予算が多少気にはなったが、ここはひとつ、いっっちゃいますか!
とにかく、そんな勢いだけで、とりあえずそのレストランにつつっと入店。
事実、大衆的なレストランよりは確かに値段は高めであったが、とはいえここは南米・ペルー、そんなバカ高い料金設定なわけでもなく、メニューを見て少し安心しつつも早速目当ての「セビッチェ」を注文することにした。
そして、それだけじゃちょっと寂しいだろうということで、先日Huanchacoでかなり「美味しい」思いをさせてもらったカニの料理も1品注文する事にしたのだが…
これがまたまた、大成功!!

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セビッチェはもちろんのこと、今回のカニ料理もまた「絶品」と言えるほどの美味しいお料理で、ここでもまたまた2人ホクホク顔になりながらの幸せな時間を過ごさせてもらったのです。2品とも金額は19ソル(≒\680)くらいだったが、それでこれだけの料理が食べれるなら、ほんとうにお買い得だと思える。
2人はコリアンダー(パクチー)が苦手だから、それは入れないでもらうようお願いしたけれど、とにかく味付けが日本人にも合う、絶妙な加減になってた。

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この前生まれたばかりの「伝説」が、またここでも生まれてしまったかも…。
因みにレストランの名前はCevicheria La Choza Nautica。
2人が頼んだ料理は、セビッチェミクスト&カングレホ・レヴェンタードでした。

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