17 October, 08

「Isla Taquile。」

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アマンタニ島から目の前に見えていたタキーレ島への移動は、それでも思ったより時間がかかったような気がする。
ボートも遅かったが、目測での距離感も読み違えていたのかもしれない。

島に到着すると、降り立った桟橋からしばらくは登り道をゆっくりとトレッキングしていく。何だか、最近よくこの「トレッキング」という言葉を使うなぁ…ペルーは、どこに行ってもとにかくよく歩かされる国である。
とにかく、ガイドに連れられるがままに、石の階段を1段づつ登りながら、島の側面を徐々に頂上付近へと向かっていく。
途中には、やはり石で出来たいくつかの小さなアーチをくぐり抜けて行く事になるのだが、後で聞いたところによると、このアーチでそれぞれの集落地区が区分けされているらしい。
そして、数十分も歩き続けると、湖を望むのどかな田舎道の先に、村の中心と思われる比較的大きな広場が見えてくるのである。

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ここで一度ツアー客が全員集合し、周辺観光のため1時間程のフリータイムとなったのだが、時間が中途半端なのと、村自体もそれ程大きな規模ではないから、主だったところは意外とすぐに見学終了してしまった。あとは、強烈な日差しを避けるようにして、日蔭に座りながらガイドの一声を待ち続ける感じに…。

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他のツアー客も何となく手持無沙汰にその辺をウロウロし始めた頃になって、ようやくガイドが次の場所へと再度引率を開始したのでした。
天気は昨日からの快晴がそのまま続いており、村の家々の白と茶色や木々の緑がとてもキレイに映えている。そして、島民たちの身に着けている衣服の鮮やかな色彩も、その風景の中で更に鮮やかさを増しているように見える。

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太陽の光は肌を焦がすような強さなのだが、風がひんやりとしているから、服は長袖のものを羽織って丁度良いくらいだ。
気持のよい風を身体に受けながら、汗をかく事もなく歩き続けること更に数十分。
ここで、ようやく待ちに待った「昼食」の時間がやってまいりました。

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今朝まではツアー料金に含まれた食事をとっていたわけだが、この昼食だけは島のレストランにて、別料金で食べることになる。
ホームステイでの食事が思いのほか美味しいものであっただけに、正直このレストランの食事にもかなりの期待を寄せていたんだけれど…。

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唯一のメニューである「Trout(鱒)」料理の中からGrilled Troutを注文し、大きな魚型のお皿にのってやってきた“そいつ”をがつりと一口頬張ってみると、
「んっ!?こ、これは…。」
ここで2人、顔を見合わせながらどちらが先に感想を言おうか迷っていたが、間もなく2人同時に出てきた言葉は、
「何かこれ、やけに生臭いよね…。」という、思いがけない統一見解であった。
Aguas CalientesやPunoの町で食べたTroutは、ガーリックなどでしっかりと味付けがされていて、カリっと美味しい仕上がりになっていたんだけれど…このタキーレ島のレストランでは、妙にしっかりと自然の持ち味をそのまま活かしてしまっているようなのである。
Mは川魚が苦手と言う事で今まで注文を控えていたのに、これまで2回の“そいつ”が上手に調理されていただけに、いざ、ここで初の「喰らいつき」とあいなったのだが、これが思いっきり裏目に出てしまったよう。レモンを掛けたり、塩をふりかけてみたりもしたけれど、最終的には
「ぶっちゃけて言えば、美味しくないよね、これ…。」
という、ここでも更なる統一見解を得ることとなり、結局2人とも珍しく“貴重な食事を残す”という事態に陥ったのでありました。
何とも締まりの悪い最後ではあったけれど、大部分のツアー内容には2人とも大満足。
今回も素晴らしい思い出を胸に、次の町へと進んでいくことになったのでした。

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