18 October, 08

「Isla del Sol(太陽の島)。」

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“太陽の島”行きフェリーは、Puno(ペルー)からのツアーで乗ったものよりもかなり“簡易的”なつくりのものであった。しかも速度がやたらと遅い!?
地図上ではそんなに遠く見えない「太陽の島」に行くのに、往復3時間かかるという理由が、走り出してみてようやく理解できたのです。

さらに悪い事に、2人が乗った席の側がちょうど日差に照らされる側で、窓から差し込む太陽の光の“熱”が、容赦なく2人の身体を焼き始めてしまったのである。
満員の船内では他に移る為の空席もなく、2人交替で窓際の席に座りながら、何とかその太陽による猛攻撃をかわしながら進んでいく。
そして、1時間以上が経過した後に、「屋上の席が空いている。」という、素晴らしい事実を知る事となったのでした。さっそく、そちらへと移動する2人。

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ここでも太陽の強い日差しは変わらないけれど、風を切って進んでいくぶん全然涼しいし、いや、むしろ寒いくらいであった。
そして、ほぼ予定通りの1時間半が経過した頃、目の前のきらめく湖面の先に目ざす陸地とそこに住む人々の長閑な「湖畔風景」が現れたのである。
キラキラと輝く水面が、なんてキレイなんだろう…。

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しかしながら(事前に分かっていた事ではあるが)、この時間帯のフェリーで島を訪れた場合、乗客が島内にいられるのはたったの1時間ぽっきりなのだ。
どこに何があるのかも分からないけれど、だからといって、立ち止まっているヒマさえない!?とにかく見晴らしの良さそうな「上」を目指して、斜面に続く長閑な道を登り始めた。土で出来たその道には、上から、下から、たくさんのロバを連れた島民たちが忙しそうに往来している。たぶん、桟橋に到着した物資を運ぶためにの生活道であるのだろう。

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しばらくそんな道を登って行くと、景色のいい高台の途中途中にお洒落な建物がちらほらと見え始めてくる。それらは全て、観光客を相手にした「ホテル」や「レストラン」になっているらしい。きれいな草花で彩られた庭や、清潔そうな建物の雰囲気を見て、
「これは、1泊するつもりで来るべきだったかもね。」
という結論に達した。全てが湖に面した傾斜地に建っているから、眺めもかなり素晴らしいハズ。次があるはわからないけど、次来た時には絶対泊ってやろう…。

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今日も晴れている空の向こうにはボリビアの陸地が見えており、そこにはくっきりとアンデスの山々の姿が浮かんでいる。
雪を被った山々の風景って、それだけで何でこんなに魅力的なんだろう…。

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そんな事を思いながら道沿いに並ぶ可愛い家々を散策していたら、いつの間にやら既に45分を過ぎてしまっていた。
「やばい、ボートに乗り遅れる!? 早く下に降りなきゃ!!」
急いで坂を駆け下りていくのだが、途中途中でロバの行列に行く手をふさがれてしまって、思った様に進むことが出来ない。

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「まぁ、ボートに乗り遅れたら、この島の宿に泊まればいいか…。」
コパカバーナに既に宿をとっていながら(荷物はそこに置いてある)、そんな慰めとも諦めとも言えるような発言をしつつ、それでもどうにか頑張り続けて、無事に時間内に桟橋へと戻る事が出来た。
帰り際、ボートは島の別のサイドにある遺跡にも寄り道してくれて、結果的には以外にしっかりと島を観光することもできたし。

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帰りのボートの上から見る空は、雲間から漏れる光によって幻想的な風景を創り出していた。その昔、インカの初代皇帝「Manco Capac」が降り立ったという神秘の島を見た後だけに、その風景が妙に心に染み入ってくるのでした…。

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