06 October, 08

「CUSCO。」

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AM8:00過ぎにターミナルに到着したバスを降りると、辺りはグッと冷え込んだ空気に包まれていた。朝であることを考えても、昨日までとは随分気候が違うようだ。

CUSCO(クスコ)はその昔、インカ帝国の首都として栄えた町であり、インカの人々にとっての世界の中心でもあった場所である。
現存している町並み自体は、スペイン人によって征服された後に建てられたものが殆どであるようだが、茶色い瓦屋根と白い壁で統一されたその風景には、イタリア・フィレンツェ辺りを思わせるような雰囲気というか、美しさがある。
しかし、天気はあいにくの曇り模様。そんな風に美しく整備された街並みも、そのせいで少しくすんで見えているようだ。
太陽が顔を出してくれない事が、今日のこの寒さの原因にもなっているのかもしれない。

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とにかく2人はいつもと同じようにターミナルの外に出てTAXIを拾い、そのまま町の中心近くにある「PENCION花田」という日本人宿へと向かう事にした。
この町にはこの“花田”の他に「PENCION八幡」という有名な宿があり、評判としてはそちらの方が随分と良いようである。しかし、ガイドブックに「個室あり」とかかれていた花田の方に、移動で疲れた今日の2人はあえて先に訪れてみたのである。
到着してインターホンを押すと、出迎えてくれたのは花田さん…ではなく、地元ペルー人らしき従業員の女性。その女性に連れられ、記帳のためにダイニングルームに足を踏み入れると、先客の日本人が一人、慣れた様子でお茶を飲みながら寛いでいるのが見えた。
「こんにちは~。」と声をかけつつ、宿の様子を尋ねてみる。すると、どうやら現在この宿に泊っているのは、この“コウタロウ君”1人だけらしい!?
さらに訊いてみると、やはり“八幡”の方が知名度も評判も高いだけに宿泊客が多いらしくて、こちらにはあまり多くのお客は訪れていないらしいのである。

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でも、入ってパッと観察したかぎりでは、宿自体の造りや雰囲気はそんなに悪いとも思えなかった。いや、人が少なくて静かな分だけプライベート感(!?)もあり、2人はどちらかというと気に入ってしまったくらいである。
中庭を抜けて石造りの階段を20段ほど登ったところにある個室へと案内されると、重い荷物を床に下ろして、ようやく一息つく事が出来た。
今日からここを起点にしつつ、この旅の中でも最大の見どころの1つである“空中都市”Machu Pichu(マチュピチュ)への最良の道のり(ルート)を探っていくことになるわけだが、さて、さて…。

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