22 October, 08

「Cerro Rico/Rich Mountain。」

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午後、町を歩いている散歩のついでに、遠くの視界に見え隠れしている「ミラドール(展望台)」へと足をのばしてきた。

こういう建物の常として、目で見て感じているよりも実際には結構遠くにあるものである。
それはナスカ(ペルー)のミラドールでも体感したことであったが、ここもやはり、思った以上にその距離は遠かった。それでもその事を事前に“覚悟”出来ていた分、前回(ナスカ)よりは落ち着いて歩き続ける事が出来たと思う。
つらかったのはむしろ、太陽の日差しがここでもかなり熱かったという事だろうか。

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歩きつづけるにつれて徐々に周囲に建物の姿が少なくなっていって、暑くっても隠れる日蔭さえ見つける事ができない。
そんな、砂の舞う砂利道を町の外へと進みつづけ、最後に現れた小高い丘を登りきったところに、その展望台は建っていたのです。
入口は無人状態で、その奥には上へと登る為のエレベーターが見えている。
良かった…階段で登るんだったら、またちょっとげんなりしてしまうところだったと思う。
その、National製の旧式なエレベーターに乗り込んで最上階へと登りつめると、そこには360°のパノラマビューを望む“展望レストラン・カフェ”があったのである。

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ちょうど冷たいものでも飲みたいなって思っていたから、これは2人にとっては願ってもないシチュエーションであった。
それぞれオレンジジュースとレモネードを注文して、町と鉱山を見渡すことのできる方角の席につく2人。目の前に広がる風景の見事さに、思わずため息をついてしまう。
そして、眼を今いる丘の下の方へと移してみると、そこには何か、物々しい姿をした工場らしき建物群が見えている。これもやはり、鉱物資源を扱うための施設なのだろうか。

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それにしても、こんな赤茶けた不毛な大地と山のその奥底に、この町を潤わしてきた様々な「お宝」が眠っているんだと思うと不思議な思いがしてくるものである。
ほんと、昔の人々はよくもこんな高地の何もない砂漠的な場所から、そんな「宝」を見つけ出したものだ。人間の持つ探究心には、本当に色々な所で驚かされてしまいます。
明日の午前中には、あのCerro Ricoの内部へと入っていくんだ。
それを考えると、何だかとても楽しみなような、それでいて少し恐ろしいような…。

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