16 September, 08

「Under the Cloud。」

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国境を越える日の朝、AM7:00に目を覚ますと、2人ともいつもより素早く着替えを済ませて宿のそばにある馴染みの(2回しか行ってないけど。)Caféへと向かった。

コロンビアでの最後の朝食だ。朝定食とでもいうようなパンとスクランブルエッグとコーヒー&ジュースのセットを注文したが、思いのほか美味しいスクランブルエッグを食べれたことで、朝からグッとテンションが上がってきた。
卵にネギとトマトがまぜてあるのだが、このネギがいい味出している様子。
寝起きを感じさせないくらいにペロリとその定食をたいらげ、宿に戻って荷物を背負うと、宿の前でTAXIを拾って長距離バスターミナルへ。
ここで1人8000ペソ(≒US$4)のセダンタイプの長距離TAXIに乗り込み、まずはコロンビア側の国境の町“IPIALES(イピアレス)”へと向けて出発した。

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曇り空の下で見るコロンビアの山々の風景は、晴天時に見るそれとは大分雰囲気が違い、茶色がかった木々の緑色が何か物寂しさを感じさせる。
1つの国を去ろうとしている2人の気持ちが、 そう感じさせるだけだろうか…。
TAXIでの移動はやはりバスよりもずっと快適でスピードも速く、いつものクネクネ山道にも酔う暇すらないくらいだ。そして、順調なペースで昼前にはIpialesに到着。
車を降りると、今度は荷物を下ろす間もなく“国境行きコレクティーボ”の客引きが2人をバスへと誘導し始め、あっという間にIpialesバスターミナルを出発した。
そして、乗車後数分して道が渋滞し始めたかと思うと、突然「パスポートチェックがあるヤツは、ここが降りる場所だ。」と言われ、とある建物の前で降ろされてしまった。
この、出国審査所となる建物でパスポートにスタンプを押してもらい、その先の方向に目を向けてみると、まさに国境らしきエクアドル側のゲートが目の前に見えていたのだ。

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1か月を過ごすこととなった素晴らしき珈琲の国コロンビアから、この旅35ヵ国目となる未知の国エクアドルへ。
コロンビア側もエクアドル側もパスポート審査はあっけない程簡単に終わり、ペソからドルへの換金もその合間に済ませて、本当に全てが順調な流れの中で2人は彼の地「エクアドル」へと入国することとなった。
そこから更に別のコレクティーボに乗って最寄りの町「Tulcan(トゥルカン)」のバスターミナルへ移動すると、ここでもやはり到着と同時に“陽気で調子のよい”客引きに連れられて、今日の目的地であるエクアドルの首都QUITO(キト)行きのバスに乗車することとなった。

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ちなみに料金はUS$4.5。
そう、エクアドルの通貨は“USドル”なのである。
またUSドルか…中南米では、$(ドル)を持っていることが必須事項であるようだ。
午後1時に、バスはQUITOへと向けてターミナルを出発。
コレクティーボからずっと隣に乗合わせている老女の民族衣装姿が中米のそれとはまた違った魅力を持っていて、その事が、ここが“新しい場所・新しい国”であるという事実を何気なく感じさせてくれている。

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エクアドルに入っても、バスから見える景色が劇的に変わるわけではない。
相変わらず道はそびえたつ山々を縫うようにして走り、窓の外には雄大な大自然の風景が前から後ろへと当たり前のように流れていく。
ただひとつ、Pastoを出て以来、絶えず頭上を覆っているこの“曇り空”だけが、昨日まで見てきた車窓からの風景と違った印象を創り出しているようだ。

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半分眠りそうになりながらそんな風景を眺め続け、バスがQUITOのターミナルに着いた頃には辺りは既に暗闇に包まれていた。
本当は暗くなる前にQUITOに到着するはずだったらしく、前の席に座っている地元民らしき“おばちゃん”が何やら大声で運転手に文句を言っている。
「夜になったら危ないから移動にTAXI使わなきゃならないじゃない!あんたら、その金払ってくれるのかい!!」みたいな感じの内容のようだ。
なんか、QUITOの夜って、そんなに“危ない”のだろうか…。
到着早々に妙な不安を植え付けられつつ、2人ももちろんその“TAXI”で目当ての宿へ。
Centro(セントロ)と呼ばれるOLD TOWNにある「Hotel SUCRE」は日本人バックパッカーにとってQUITOでの定宿になっていて、日本語の情報ノートまで置かれている。
料金のUS$4/1部屋というのも、破格の金額である。
そして、ここでお馴染みの“林夫妻”と7、8…何回目だ!??っていうぐらい、またまたまたまた…の再会を果たすこととなった。彼らが9月4日にQUITO入りしたことは知っていたから、もしかしたらと思っていたけど…やはり、会う事ができました。
諸事情により予想外の長居を強いられているようなのだけれど、コウジさんもマミちゃんも相変わらずとっても元気そうな様子。2人の顔を見ると、何だか「家に帰ってきた」感があるのは一体どういうことだろうか…!?(笑)
さらには、グァテマラのシェラ「TAKA HOUSE」で同時期にスペイン語を習っていたケンジ君や、同じくTAKA HOUSEで出会った新津夫妻とも再会することに。みんな、この町(宿)の引力に魅かれて、こうして集まってしまったのだろうか!?
危ないとは言われていても、暮らしてみると住み心地は良い町と宿なのかもしれない。
とはいえ、2人は一応、ここには“3泊”の滞在予定。
ここからは常にそのくらいのペースで“移動の旅”をしていきたいと思っていますが…。

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