27 September, 08

「ペルーの素敵な音楽と食事。」

kani00.jpg


ゆっくりと朝寝坊をして昼前に起床し、CATVのNHKチャンネルで朝ドラ「瞳」の最終回を見ながらゴソゴソと荷造りをし始める。
そして、12時のチェックアウト時間ギリギリに部屋から出ると、とりあえずその荷物をロビーに預けて外に飯を食べに出かけた。

kani.jpg

行先は、ここに来て以来毎日通っている「CARIBE」という海鮮レストランだ。
ここの“Arros con Mariscos(海鮮まぜご飯)”が美味しくて毎回そればっかり注文していたのだけれど(しかも毎回1皿を2人でシェア)、今日はこの町での最後の昼食だからってことで、ちょっと奮発して「それプラスもう1品」を注文することに。
目当てはもちろん、昨日の夕方の浜辺で見たあの“カニ”である。
しかし、メニューを見せてもらってもどれがあのカニを使った料理なのか全く分からないため、とりあえず身振り手振り&片言のスペイン語で「カニが欲しい、欲しい」という要望を伝え始めた。
「昨日、浜で、トトラ舟、カニ、たくさん、たくさん見た。あれ食いたいんです。カニです、カニ。この中のどれがカニ料理なの?どれ??かに…」
そう言いながらジェスチャーで“はさみチョキチョキ”ポーズを見せると、店のおばちゃんも「なんだ、カニが食いたいのかい。」としっかり分かってくれたみたい!?
そして、この店で出せるカニ料理についてゆっくりと説明し始めてくれたのです。
その、不思議と“なんとなく伝わってくる”説明の中で、2人がとっても気になったのが「カニと卵を合わせて炒めた」的なニュアンスの感じられる1品。
値段も12sol(≒\430)とそれほど高くもないようなので、2人の意見が見事に一致したこの「カニと卵の合せ炒め」を注文することに決定したのである。
久しぶりの豪華昼食に合わせて、缶ビールも1本追加で注文してしまった…。
土曜の昼の、贅沢なランチタイムです。
そして待つこと15分くらい、まず最初に出てきたのが、本日の目玉料理である“カニ~”の方であった。湯気がもくもくとたつ皿の上に載ってきたのは、なんとも食欲をそそる匂いと色を持った大量のカニたちの姿。こいつは…見るからに“美味そう”じゃないですか。
恒例の料理写真の撮影を無事終えると、まずはMからその皿に手を伸ばした。
さすが“世界を喰らう”女、こういう時は行動が素早いです。
そして、一匹目をがっつりと口の中に頬張ると、その途端にMの顔がみるみる“ホクホク顔”へと変化していく。これは、つまり、そういう事か!??
続いて、Jも最初の1匹を口へと運んだ。モグモグ、モグ…。
…「う、美味い!!」
何だろう、この、何とも言えない“甘辛”い絶妙な味付けは!?
これあったら、白めし何杯でも食えるっていう感じの、何だ、とにかく本当に“絶妙”な味付け具合なのである。動き出したフォークとナイフが、止まることなくその大量のカニを2人の口へと運びこんでいく。
そうしている内に、今度は2品目の“海鮮まぜご飯”がテーブルの上に運ばれてきた。
この2品のコンビネーション、まさに、「夢の競演」の実現である。
これをビールで胃の中に流しこむ瞬間たるや、もう“幸せ”を感じずにはいられないです。
そして、あっという間に全ての料理とビールを完食。
正直、この日の「カニ料理 in CARIBE」は、2人の中で伝説の料理となりました。

kani01.jpg

さて、幸せな昼食で大満腹となった2人は、そのあと1度Hostelへと戻ることに。
3階のテラスに置いてあるリゾートチェアーに寝そべって、目の前の海で波に乗るサーファーたちを眺めながらコーヒーを飲んだり、本を読んでみたり。
そうして夕方近くになってから、今度はもう一度高台から町を見下ろしてみようと、再度丘の上にたつ白亜の教会を目指して歩き始めた。

kani02.jpg

陽が今にも海の向こうへ落ちようとしているこの時間帯は、海からの風が吹いていることもあって、かなり冷え込んできている様子。途中でカーディガンの上にマフラーを巻いて、色とりどりの花咲く緑の丘を、ゆっくりと上へ登って行く。
そして、頂上の教会から海の方へと振り返ると、夕日に染まった海辺の町が、端から端までキレイに見渡すことができるのだ。
ここは、本当に素敵な町だなぁ…。そんなことを2人で話しながらぼんやりしていると、何だか耳の端っこからキレイな音色が聴こえてくることに気がついた。
何だろう…2人、魅かれるようにして音色の方角へと歩いていくと、そこでは小さなシルエットの2人組が、海の方を見ながらペルー音楽を演奏しているのであった。
誰もいない丘の上のベンチに座って、誰に聴かせるでもなく奏でている音楽。
その“たたずまい”がとても素敵だったから、2人は静かにその“2人組”の方へと近づいていって耳を澄ませ、演奏が終わると小さな拍手を送ってみた。
すると、「よかったら、もっと近くに来て演奏を聞いていかないか。」と誘ってくれたのだ。

kani03.jpg

今度は目の前の花壇に腰かけて、ゆっくり、じっくり演奏を聴かせてもらうこととなった。
そして、さらには「山羊の爪で作った」という楽器をわたされ、Mも急遽その“丘の上の演奏会”に参加することに!?
何となくリズムに合わせてその奇妙な楽器を振っていると、夕方の海風が運んでくる寒さも忘れて、とても楽しい気持ちになってくるから不思議である。

kani04.jpg

目の前で沈んでいく夕陽も、さっきよりも一段とキレイに見える。
Huanchacoを旅発つ日に、こんな素敵な食事と音楽に出会えたこと、本当に幸せだなって感じました。

コメント

はじめまして^^melissaと申します。
夫の生徒さん(スペイン語の講師をしているもので)のブログから拝見させていただきました。夫はドミニカ共和国とドイツのハーフで、トイプードルと福岡で暮らしています。世界一周憧れます♪丁度、今度ペルーの山かカナダに行きたいね~なんて話しをしている所だったんですよ^^ワスカラン国立公園を見て、益々行きたくなりました!
アンデスの音楽も素敵でしょう~♪私は昔南米のミュージシャンのお手伝いをした事があり、ケーナやサンポーニャの音色は大好きです。心に響きますよね^^
お体に気をつけて、楽しんで下さいね。
これからも楽しみに拝見させていただきます。

melissaさんへ。
初めてのコメント、ありがとうございます!
それなのに、返事が遅くなってしまいました…。
ペルー、本当に素晴らしい場所がたくさんあって、
毎日楽しく旅をしています。
生徒さんも見てくれているなんて…。
なんだか、とっても嬉しくなります。
これからも頑張ってどんどんブログを更新しますので、いつでも遊びにきてみてください。

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。