18 September, 08

「雲の中の町。」

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赤道記念碑のオフィスからは「近くにある火山のクレーター&その中に住む人々の村見学ツアー」が毎日数回出ており、約1時間半のそのツアーにはUS$8で参加することが出来る。2人は12時の回に参加して、他の参加者と共にツアーバスに乗り込んだ。

とはいえ全体で1時間半のツアーだから、目指す場所も赤道記念碑から車で10分くらいの近さ。あっという間に現地に到着すると、今度はその火口を目指して歩き始めることに。

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そして、これまたものの数分程度の“歩き”だけで、目的の「火口に暮らす人々の村」を見渡せる展望台へと到着してしまうのである。
こんなにお手軽に来られてしまうのにも関わらず、そこから見渡すことの出来る風景は本当に壮観で、さらには展望台と同じレベルで前から後ろへと流れていく雲の動きの速さにも思わず圧倒されてしまう。流れてくる雲に下の風景が全て隠れてしまったかと思うと、数秒後には再び徐々にその姿を現し始める。まるで、宮崎駿映画「ハウルの動く城」の冒頭場面のようで、その幻想的な風景に2人ともしばし呆然としてしまった。
そこからさらに山を登って、今度は更に上の地点から下の村を眺めてみる。その合間合間には現地ガイドによるスペイン語&英語の解説がつき、様々な情報を知ることが出来る仕組みである。その説明の中で、火山が今も「ACTIVE」であるとの発言があったけど、それじゃあ活火山の噴火口に人々が住んで暮らしてるってことなのか!?
本当にそうだとすれば、かなり勇気のある人々だと思うけれど…。

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実際ここからは下の村に降りていくことも可能なのだが、片道1時間かかるというそのトレッキング的なルートは今回のツアーには含まれていない。
もし下に降りて行けば、ホテルも2軒ほどあるらしいのだが…。
(ちなみに料金はUS$10/1部屋のとUS$4/1部屋のがあるとのことです。)
この村の水は雲を液化してタンクに貯めて使っているという話にも驚き、しかしこれだけ常に太平洋側からの雲が村を舐めるように通り過ぎていくのを見ていると、それを利用するのは当り前の事であるようにも思えてくる。
さらにこのガイドの話で面白かったのは、今回登ったこの山の、赤道記念碑を挟んで向かい側に位置する小高い丘の頂上に見つかった“プラットフォーム”についての話。
これは、この辺りに住んでいた古代民族が創ったものらしいのだが、その場所が示すのは、現在「本当の赤道ライン」だとされている方の赤道の位置らしいのである。
つまり、数十年前にその当時のテクノロジーを使って測定したライン(間違い)よりも正しい赤道の位置を、古代の人々は既に知っていたということなのだ。(実際その“プラットフォーム”の位置をGPSに入力すると、正確に北緯0°南緯0°を示すのです。)
古代に対するロマンを掻き立てるような、とても素敵な本当のお話。
偶然参加したツアーだったけれど、ここもまた“お勧め”の場所でありました。
(ただ、現地はかなりの“極寒”なので、防寒着を携帯しておいた方が良いです。)
そういえば、この後宿に帰ってみると、今度はMexico・Cuba・Guatemalaで色々とお世話になった“徳さん”がSUCREに来ていた!?
ほんとに、今回はびっくりな再会続きです。QUITOの引力、恐るべし!??

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明日出発する予定だったから、ギリギリのタイミングで再会できて2人とも本当に嬉しかった。コロンビア情報も徳さんからメールでもらってきてもいたし、そんなに久しぶりな感じはしないけれど(笑)。
宿では林夫妻・新津夫妻・ポキンさん&徳さんと共にお鍋を御馳走になってしまったりと、とても素敵なQUITO最後の夜を過ごすことができた。
みなさん、今回も短い間に本当に色々とお世話になりました。
また、どこかの国の、どこかの町で…。

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