朝は近くのCiber Caféでブログ作業を行い、午後になってから宿を出てバスターミナルへ。
そして、ペルーとの国境方面へ移動するため、まずはここより太平洋側にあるMachala（マチャラ）という町行きのバスに乗るつもりだったのだが…。

宿を出ようとした時点で、今日Cuencaに到着したという1人の日本人旅人と出会った。
名前はカズくん。アルゼンチン・ブエノスアイレスからアメリカ大陸を北上する旅を続けているらしいのだが、ちょうどペルーからエクアドルへと、2人とは逆のルートで国境を越えてきたばかりらしい。
そこで、何気なく「国境越えがどうだったか。」を訪ねてみたところ、2人がこれから通ろうとしている“Huaquillas（Equador）～Tumbes（Peru）”は「あまり評判が良くない。」というのだ！？何でも最近そこを通った日本人が国境周辺で強盗にあったらしく、安全性に不安があるんじゃないかとのこと。カズくん自体はPiura（Peru）からLoja（Equador）へと抜ける別ルートを選んできたらしくて、そちらは特に危険を感じる事もなく、無事に通ることが出来たらしいのである。
そうと聞いたら、特に海側ルートにこだわる理由は何もないし、今ならまだルート変更することも全然可能なわけであり…。
結局出発直前の段階で、カズくんと同じルートの逆バージョンでPeru（ペルー）へと抜ける事に計画を変更。Cuencaのバスターミナルに到着すると、まずは“Loja（ロハ）までのチケットを購入して、そこから先は向こうに到着してから夜行バスを手配する（ガイドブックでは”前日までに購入しておくこと“となっているのだが…）つもりで、とにかく出発する事にしたのです。
CuencaからLojaまでは約6時間の移動時間で、Cuencaを出たのがPM3:30だったのだが、ほぼ時間通りのPM9:30近くにバスはLojaのターミナルへと到着した。
内陸の移動はそのほとんどが山道の連続で、バスのシートも硬めで狭めだったから、この時点で結構疲れ気味になってしまった2人。
それでも問題の国境越えの国際夜行バスチケットは無事にとれてしまった（！？）ものだから、Lojaのターミナルにある食堂で簡単な夕食を食べつつ少ない時間で体を休ませ、PM11:30の便に乗込んでPeru側のPiura（ピウラ）という町を目指すこととなった。
移動時間は8時間の予定で、料金は1人US$8。
座席はさすがに先ほどのバスより柔らかく、かつ間隔も広く、“国際長距離バス”らしく一応疲れにくいような配慮はされているようだ。
そんなこともあり、バスが走り始めるとすぐに、2人ともウトウトと眠りの世界へ…。
途中、バスの揺れや外からの光でふいに目を覚ましたり、そしてまた夢の中へと戻ったりしながら浅い眠りに浸り続けていると、不意に車内のライトが灯されたのに気がついた。
どうやら、Equador側のイミグレに到着したらしい。

乗車客全員が眠い目をこすりながらバスを降りて、そこで順番にパスポートチェックを受けていく。終えるとそのまま歩いて国境の橋を渡り、Peru側のイミグレへと移動。
（バスは先にペルー側に入っていて、審査を完了した客が来るのを待っている仕組みになっているのだ。）
審査自体は簡単なもので、今回も何の問題もなく2人とも無事に国境を通過。
これで、ようやく36ヵ国目となるPeruへと入国だ。
本当は6月くらいに、ここPeruまで来る予定だったのだけれど…！？
とにかく、まだまだここから先へ先へと2人の旅は続いて行くのだ。
そして、今回の移動もまだここで終わりではなく、その後AM7:00過ぎにPiuraのターミナルに到着すると、別会社のバスターミナルで更にチケットを買い足して、PM1:00発のバスに乗ってさらに南の“Trujillo（トルヒーヨ）”という町を目指すことに。

ここに来て、町の雰囲気がEquador以北とは明らかに違ってきていて、通りを行き交うバイクタクシー（トゥクトゥク）の姿もなんかも何か新鮮に感じられる。
出発までまだ少し（というより、結構）時間があるから、そんな町の景色をぼんやり眺めながら待合室で本を読んだりして少しづつ時間を潰し、昼前になると近所の食堂へと移動。
出発前の腹ごしらえをと「牛カツ定食」的なプレートを注文し、それと同時に飲み物として「INCA KOLA（インカ・コーラ）」をたのんでみる事にした。
出てきたのはこんなに大きなガラス瓶に入ったもので、因みに1本2ソル（1ソル≒\36）。

これを前にしたら、何だか余計に「別の国に来た」感が湧き上がってきたみたい。
ついに、ようやく、ここまで来たんだ…。