29 September, 08

「69 Lake , and More… vol.1。」

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AM5:30に鳴らした目覚ましの音に、最初はなかなか気付く事ができず…。
徐々に耳の中へと入り込んできたその“音”に気付いて、寝ぼけながらスイッチを探した。
もう、朝になってしまったんだ…。

疲れのせいで、2人ともどうしてもそこから起き上がる事が出来ない。ベッドの中でもう一度眠りの世界に引き込まれそうになりながら、そのままの姿勢で寝転がり続け、AM6:00過ぎになってからようやくベッドを抜け出した。
出発予定時刻はAM6:30。シャワーを浴びるつもりが顔を洗うだけで済ませてしまい、急いで身支度を終えると、2人は1階のロビーへと駆け下りていった。
今日、こんな朝から2人が向かおうとしているのは69(セセンタ・イ・ヌエベ/スペイン語でシックスティ・ナインという意味)という、ちょっと変わった名前を持つ湖。
ここは、Huaras(ワラス)周辺では有名なOne Day Trekkingの目的地となっている湖で、Huascaran(6768m)やその他、山頂を雪に覆われた山々に囲まれた、大自然の素晴らしい風景の中を歩くことが出来るルートである。
また、このHuascaran周辺地域は全てNational Parkになっているため、しっかりと保護されたキレイな姿のままの大自然に出会う事ができるはずだ。
今回はツアーなどに参加するのではなく、宿のTeo(テオ)に書いてもらったルート地図を頼りに、自分たちだけでトレックすることになる。
予定所要時間は、片道だいたい3時間前後とのこと。最終到達地の69Lakeは標高4680mということだから、体力はもちろん、酸素が薄いことによる息切れなどが心配なところだ。
昨日と同じように宿からコレクティーボ乗り場まではTeoに車で連れて行ってもらい、そこからまずは55km程北にあるYungay(ユンガイ)というところまで移動。ここでのコレクティーボ料金は、1人4solで、所要だいたい1時間くらい。
そこから乗合TAXI(1人10sol)に乗り換え、トレッキングの出発地点となるCebollapampa(セボージャパンパ)まで移動するのにまた1時間くらいかかることになる。
(この道程の途中でNational Parkに入ることになるので、そこでまた5solを支払う。)
そんなわけで、2人がトレッキングの出発点に立ったころには、時刻は既にAM9:30頃になっていた。でもまぁ、これは予定通りの時間帯である。
最終的に「PM4:00までには戻ってくること」とのアドバイスをTeoから受けているから、やはり片道3時間というのが、今日のトレックでの目安となってくるようだ。
雲は多少多めだが、天気は今日も悪くなさそう。時折太陽が雲の後ろに隠れる時のほうが、気温的には歩きやすいようでもある。日が照ると逆に、暑いくらいの陽気だから。
装備や食料を今一度確認して、いよいよ、ここから2人にとっては未知の大自然の中へと向けて「アタック」を開始した。

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まず、最初に目の前に広がるのが、山と山の間に挟まれた草原地帯と、その真ん中を蛇行しながら流れる、透き通るような清流の風景。
この時点で既に、2人ともその自然の美しさに感嘆の声を漏らしてしまうくらいである。
360°、どこを眺めてみても「美しい」としか言い表せない。そんな大自然に囲まれた草原の中を、まずはその清らかな小川に沿って上流へと歩いて行く。ここは比較的平らな道なので、ピクニック気分で軽快に歩みを進めることができる場所である。

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そうやって様々に表情を変える周囲の自然に見とれながら歩みを進めていくと、30分ほど行ったところで1本の大きめな木にぶつかることになる。ここから先が、1回目の難所となる「ジグザグ登りルート」の始まりである。
左右には見事な水量の滝が2本、3本と次々に現れ、登り道はその間を抜けるようにして右へ・左へと方向を変えつつ、少しづつその高度(標高)を上げていく。

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この坂道を登り切るまでに、「大木」地点から1時間半くらいは掛っただろうか…。
とにかく、体はどうということはないのだけれど、登り始めるとどうにも息が切れてしょうがない。少し行っては休み、休んではまた少し登るということを繰り返しながら、それでもなんとかその「ジグザグ道」を登り切ると、その向こうに、地図(Teoの手描き)には「Small Lake」と書かれた1つ目の小さな湖が現れてくるのだ。

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ここまで来ると、周囲を取り囲む6000m級の山々の峰に積る雪の姿が、より近くに感じられるような気がする。いや、「気がする」だけではないだろう。
そして、そこでの自然は、下の草原で見ていたのとはまた全然違った表情を見せてくれているのである。まったく、ここは一体どこなんだ!?
こんな景色が世界にはあるんだ…これを見ていると、ふとそんなことを思ってしまう。
疲れも吹っ飛んでいくような気分。
そんな気分の中、湖畔でフルーツやお菓子を食べながら小休憩をして、息が整ってきたところで再び先を目指し始めることとなったのだが…。

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