21 August, 08

「Playa Blanca。」

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今度こそ、この旅最後のカリビアン・ビーチ。
Playa Blanca(訳すとその名も“白砂ビーチ”)はカルタヘナ周辺で最も美しいとされるビーチの一つ。
どうやら、このビーチはIsla Baru(バル島)という場所にあるらしい。

通常ルートとしてこのビーチに行く簡単な方法は、やはり一番に“ツアー”ということになるだろう。
カルタヘナのCentro近くを歩いていると「Isla del Rosario(ロザリオ島)&Playa Blanca行きツアー」という看板を掲げて道行く旅人を勧誘し歩いているコロンビア人をよく見かける。これだとだいたい40000ペソくらいの費用が掛かるのが通常みたいで、昼飯が付いているのは嬉しいところでもあるが、正直かなりお高めな値段。
ただ、このところ出費がかさんでいることもあって、(しかも既にたくさんのカリブのビーチを見ちゃってるし)2人はどうしてもこのTour料金に手が出ない…。
でも、やっぱりせっかくだからビーチには行きたいしなぁ…。そんな風に考えながら、宿のひとに情報を探ってみると、どうやらPlaya Blancaには陸路で到達できるルートがあるらしいのだ。
陸路!??
最初、2人にはこの意味がよく分からなかった。
だって、Playa BlancaがあるのはIsla Baluという島でしょ。BusとMoto Taxiを乗り継いで行くって言われても、イマイチぴんとこないのである。同宿の外国人から貸してもらったガイドブックにも、やはり陸路ルートのことは“付け足し”のように書いてはあるけど…。
しかし、2人の持っていなかったこの辺りの周辺マップと共に改めて説明されると、なるほど確かに、これは陸路で行くことも可能な場所なのである。コストも、ツアーよりは安く上がりそう。なので、2人はとにかくこのルートで、目標のビーチをめざすことにした。
さて、そのルートである。
まず、宿の傍の大通で“Pasacaballos”行きのバスに乗り込む。
地元民用のメルカドなどを抜けながらこれで終点まで行くと、そこの町(村?)にそんなに大きくない泥川が流れており、今度は”まさに渡し船”という風体の小舟に乗ってこの川を渡るのである。

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そして、そこから先は“Moto Taxi”で移動、と…。
あれ、この道程のいったいどこでIsla Baluに上陸したことになるんだろう!?
川のようにしか見えない目の前の流れが、2つの陸を分かつ“海”であったのだろうか…。
そうではなかった。何のことはない、Isla Baruという名前ではあるが、基本的にカルタヘナから陸続きの場所であったらしいのだ。
旅の途中で手に入れた日本のガイドを見るとツアーの内容しか載っていなくて、
「カルタヘナからロザリオ島まで1時間。そこからプラヤブランカまでさらに1時間。」という情報が頭に入ってしまっていたから、これはかなり沖のほうにある島なのだろうと思ってた。
なんだなんだ、そういう事だったのですか。
そうとわかれば、先をいそぐのみ、です。
それにしても、Moto Taxiってもしかして、向こう岸にズラッと並んでいるあのバイク集団の事なのだろうか!?ここまでのバス~ボートの料金がそれぞれ1700ペソ・1000ペソだったのに、このMoto Taxiだけ8000ペソって情報だったのは、1台に1人しか乗れないからってことか…。
川の向こう岸に到着すると、案の定“やつら”がこぞって声を掛けてきた。そりゃそうだよね、他に観光客らしき人って1人もいないもの…。
しかし、料金を尋ねると最初に返ってきた答えが“15000ペソ”!?
そんな馬鹿な、聞いてた値段の2倍くらいじゃないか。それで往復を考えたら、ツアーで行った方が全然良かったってことになる。そんなの絶対払えない!!
いくらか掛け合ったが、落ちてもせいぜい13000ペソどまり。
そんな値段なら、もう行くの止めるか!?なんかこれで行ったら悔しいし。
そういって、本気で帰りかけた時になって、ようやく相手が値を落としてきた。
「分かった、じゃあ、10000ペソにするから乗ってきなよ。昨日の雨で道がかなりぬかるんでいるから、それ以上はもう下げられないよ。どうだい、お2人さん?」
ここでさらに粘らないところが2人の弱いところでもあるが、やはりビーチに辿り着きたいという芯の部分での欲求もあって、結局乗せてってもらうことになった。
しかし、雨がどれほど料金に関係するっていうんだろうか。そんな事をまだブツブツとボヤキながら、それぞれ別のバイクの後ろに乗り込んで、バル島内を走り始めた。
ところが、いざ出発してみるとこの島の道が思った以上の相当な悪路で、舗装など一部もされていないし、それどころか、“ただ木が生えていないだけ”と言ってもいいくらいの、自然の形そのままな凸凹道。対するバイク(Moto Taxi)はオフロード用とはあまり思えないのだが、右に左に少しでも凸凹の少ない場所を探しながら、うまい具合に走り抜けていく。道の方も先に行けばいくほどその悪路っぷりを発揮してきて、そしていよいよ“昨日の雨”の意味が十分すぎるくらいに分かってきた。
たしかにその影響は、路面の至る所に残る水溜りとなって現れてきており、道幅全体を覆ったその水たまりの、水の少ない端の方を、Moto Taxiはゆっくりゆっくりとすり抜けていくのである。
到着まで、約1時間くらいかかっただろうか…。途中にはどうにも2人乗りでは通行できないところまで出てきて(水が多すぎて)、一度降りて横の林の中を歩き、通り過ぎたところでまた乗り込むなど、なんだか逆に、こんな日にこの道を運転しなきゃならないドライバーが可哀想になってくる始末。
っていうか、この道程、どうして“バイク”なんだ!?これは、ジープかなんかじゃなきゃやってられないよ、特に雨の後は。
無事にビーチに辿り着いた時には、ビーサンを履いた両足はもう、泥だらけの状態。
もちろん、ドライバーも泥だらけ。そんな彼らに約束通りの料金を支払い、
「これなら少し高めに払うのも納得できるかな…。」なんて思いながら、バイクでのオフロードコースという道程をすっかり満喫してきたのでした。
Playa Blanca、最初は少し曇っていたけど、すぐに青空が広がってきた。ここはBeachのすぐ沖に珊瑚礁があり、シュノーケリングがとても楽しい。

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イカもいました。けっこうたくさん。


ちなみに帰りは同じルートでは帰らず、Playa Blancaに停泊しているボートに片道15000ペソで乗せてもらうことにした。夕方から、向こうの空に雨雲が広がってきたのと、単純に少し疲れちゃったので…。
(でも、バス&バイクコースとあんまり値段変わらなかったかな…。ひと筆書で全て違う道を使って帰ってこられて、余計に満足感はあったかも。結局、どの道程も楽しかったです。)

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