24 August, 08

「Museum of Botero。」

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Jardin Botanicoを出た後、目抜き通りをメトロの線路に沿って南の方へと歩いていき、3時頃になってPlaza Boteroへと到着した。

ここに到達する前、途中から急に雲行きが怪しくなり、遂には雨が降り出してしまった。
雷もバンバン鳴っていたし、雨の勢いも激しくなりそうだったので、仕方なく近くにあった地元民用のメルカド(市場)のようなところで雨宿りをしようと2人で立っていたんだけど…。あとからとなりに雨宿りにきた若いコロンビア人夫婦が、
「ここはひったくりなんかに会う可能性が高い場所だから、今のうちにもう少し先の方まで移動しちゃった方がいいよ。」
って教えてくれたのだ。
ありがとう。 そういってその場を離れて街の中心までの道を走りながら、この町の安全と危険について、改めて考えさせられた。
普段、道行く人々やこうして接してきてくれる人々はみな陽気で親切なのだが、そのうらにはやはり、旅行者や外国人を襲う“脅威”となる人々が存在しているのだ。そのことを忘れることなく、これから先の南米の旅を安全に続けていきたいと思う。
さて、そうして走りながら、ますます強くなってきた雨を避けるために飛び込んだ建物がこのPlaza Boteroに面して建つ美術館「Museo de Antioquia」だったのだ。

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目の前に広がるPlazaには、その名が示すとおり、沢山のボテロ作の彫像が迫力ある姿を見せてくれているのだが、降りしきる雨の勢いが激しすぎて、傘をさして見に行こうという気にすらならない。しばらくはそのまま美術館の入り口付近で雨を凌ぎながら、雲が晴れてくるのを待ち続けていたのだが、どうにも降りやみそうにないことがわかると、今度はその美術館自体を見に入ろうかという気になってきた。
宿で貰ったMAPを読むと、どうやらこの美術館はFernando Boteroが寄贈した彼の数々の作品と、その他のインターナショナルなアーティストたちの作品が観覧できる、Medellinでも随一の有名な美術館であったらしい。
そして、ボテロはまた、Jの父が好きだったアーティストのひとりでもある。
ある種の思い入れもあって、是非見たいという気になってきたのだ。
確か、入場料は一人8000ペソって、受付のおばさんが言っていたなぁ。そういいながら、その入場料を財布から出そうとした時、さっきのその、受付のおばさんが2人の後ろから来て 「いいから、そのまま入口を入っちゃいなさいな。私が許すから。」 って!?
どうも、入口付近で2人が雨宿りをしてたのを見て、入るかどうするかをずっと迷っているんだと思ってたらしい。もしくは、2人が相当“お金無さそう”に見えたのか…!??
何故そうしてくれたのか理由はよく分からないけど、奇跡の“エントランス・フリー”で念願の美術館に入場できたのでした。
中はかなり楽しめる展示内容で、Boteroはもちろん、その他のアーティストの作品も現代的なセンスで制作されたものが多く、想像力や創作意欲を掻き立てられるような種類の興味深い作品群であった。
5時の閉館時刻まで、たっぷりと館内の展示を堪能。
それでも結局そとの雨は降りやまず、結局傘をさしつつ最寄りの駅まで走り、今日はこれで宿へと帰宅することとなった。
しかし、雨が降ると、気温が一気に低くなる。2人とも短パン姿で出掛けてたけど、これだともう、「寒い」です。Mは途中でスパッツを中に履いたが、Jはそのまま宿まで帰宅。
途中、いやな“悪寒”が背中を走ったけれど…。

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