08 July, 08

「桃源郷。」

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Huehuetenangoバスターミナル傍の市場を一通り見学したあと、再度宿に帰っておやつ休憩。そこでこのあたりの村々の地図を確認している時に、思わぬことに気が付いた。

明日(水曜日)見学に行く予定の「Todos Santos Cuchumatan(トドス・サントス・クチュマタン)」についてなんだけど、どうやら明日の水曜市を見るんだったら、今日の内にあっちに移動しておいて、村のホテルに一泊しつつ、朝から市を見学するのが良策なようなのだ。…確かにトドス・サントスまではここからバスで更に3時間くらいかかるし、当日移動していたら、かなり忙しい旅程になりそう。その上「水曜市」の時間に間に合わなかったりしたら、せっかくそこまで行く意味が薄くなってしまう気もする。
ウエウエにも既に宿をとってしまったし、どうするのがベストだろうか…。
少しの間2人でそれについて考えた末、出した結論は…
「ここ(ウエウエのホテルの部屋)に荷物を残しておいて、手荷物だけで今日の内にトドス・サントスまで行ってしまおう!」 というもの。
明日の市はどうしても見たいし、ここから先は山道らしいから、大きな荷物を持っていくよりはその方が安全に旅できるきもするし。
ホテル代は2重に掛かってしまうけれど、それも1人Q30(≒\450) のこと。移動するなら4時までにはここを出なきゃならないし、これ以上迷っている時間はない!
そんなわけで、手早く荷物をまとめた2人はバスターミナルで更なるチキンバスへと乗込んだ。行き先は、「マム族が暮らす桃源郷」といわれるトドス・サントス・クチュマタン。
出発後、町を抜けるまでに座席に座りきれないくらいの乗客を集めたオンボロチキンバスは、山道をものすごいスローな速度で、それでもカメのように着実に上へと進んでいって、1時間後には標高3000mを越える高原地帯トレス・カミノスまで到達した。
とはいえ途中、いちどヒヤッとするアクシデントがありました。
急な山道を越えたあたりでバスが速度を上げたのだが、のろのろしているトラックを抜く時に前からバイクがカーブを曲がってきたのだ!?慌ててよける為、バスが早めに右斜線に戻ったもんだから、丁度2人が乗っていた席の窓(因みに窓側はM)がトラックのサイドミラーを跳ね飛ばしていった!!??それでもお構いなしに進んで行っちゃうあたりが、「グァテマラ的」といえるのだろうか…。
それまでぐっすり寝ていたMも、びっくりして飛び起きてました。
それでもこっからは順調に行ってくれるかなと思ったら、ここから先がまた、予期しないくらいのハード・マウンテンロードだった!??
ガードレールなんてもちろん無い凸凹の泥道が、崖っぷちを何処までもクネクネと続いていく。そして、所々には「最近崖くずれしました。」的な岩やら土がゴロゴロ転がっているのだ!?雲の中に突入したことで周囲の色彩が「どんより」としていることも、この道中に不穏な気配を感じてしまう原因の一つだとはおもうけれど…。サイドミラー事件とは違う意味での、精神的「恐怖」ドライブ。
とにかく、ひとつカーブを曲がるたびに、車体の揺れが2人の恐怖を煽る。
窓からみると、ほんと、細い泥道を「崖っぷち」ぎりぎりで走っているように見えるのだが、対向車が来てみるとすれ違う事ができているから、実際には多少余裕があるのだろう。
とりあえず、崖くずれだけは勘弁してね…。
そんな気持ちでどれだけの時間を過ごしたのだろう。気が付くと、周囲に少しづつ民家の数が増えてきたみたいだ。そして、そこから更に数分先に進んだ頃、目の前に「Bienvenido(ようこそ)Todos Santos Cuchumatan」の看板が!!
「とりあえず、生きてるね、うちら・・・。」

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桃源郷への道のりは、やはりそう容易いものじゃないみたいです。
既に辺りは夜の闇に包まれていて、雲が降りてきているせいで町の様子も分かりにくい。
気持ちに余裕もまだ無いし、この町について語るのは、明日の朝を待ってからになるかな。

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