19 November, 07

「グッゲンハイム」

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今日も朝から雨が降ってる。というより、これは「雪」に近いのかもしれない。たいした量ではないのだけれど、パラパラと空から落ちてきているモノが何だか少し白っぽい様な….。そのくらい冷え込んだ空気の中、今日は家から歩きで出掛けてCentral Parkを横断し、Upper East地区にあるグッゲンハイム美術館へと足を運んできた。

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言わずと知れたフランク・ロイド・ライト設計によるこの建築物は、それ自体が2人のFavoritesの1つだったから、訪れる事を本当に楽しみにしていたのだけれど....。
いざその場に到着したら、何とグッゲンハイムはちょうど現在リノベーション工事中であり、その特徴的な外観が全て囲いの中に隠れてしまっていたのである!?
一応いつ工事が終わる予定なのかを係の人に訊いてみたら、「来年の夏頃には終わるハズだと思うんですけど。」という、絶望的な返事が返ってきてしまった。
ちょっとばかり長く滞在したくらいではとても手の届かないスケジュールに、2人共ガックリ肩を落とすことに….。でも、不幸中の幸いだったのは、リノベーションが外観のみに対して行われていたという事。つまり、美術館そのものは工事の間も営業中で、入場料さえ支払えば、内部についてはバッチリ見学する事ができたのだ。
エントランスから中に入ると、訪問者はまず、いきなりメインとなる「新宿伊勢丹の駐車場のような形状をした建物」の底(Ground Floor)に出る。これが実物を体感すると結構感動的な造りで、お金が無い人でもここ(エントランス)から上を見上げた景色だけでそれなりに満足感があるだろう。
そして、そこ(底)にあるチケット売場で入場料を購入したら、いよいよ螺旋構造の内部へと突入していくわけである。

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現在ここグッゲンハイムで公開されている展示は「Richard Prince」という人の作品群だったのだが、これが非常に面白い展示だった。写真、絵画、切絵、漫画等、様々なジャンルに渡る作品構成に、飽きることなく最後まで展示を楽しむ事が出来た。そして、ライトが創り出した螺旋状の展示空間は、それらの作品を快適に心地良く楽しませてくれる、素晴らしい芸術鑑賞の場であったと思う。
「螺旋部分のスロープ上での作品鑑賞は、平衡感覚が狂わされて作品に集中できない。」という批判記事をどこかで目にした事があったが、少なくとも私たち2人にとってはそんな事は全く無かったと言い切れる。
これだけ好印象だったのだから、やはりいつかは外観の方も、ゆっくり見学しに来たいものだなぁ。

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