06 November, 07

「ハサン」

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Marrakech3日目。この町の空気にも少しずつ馴染んできて、食事の場所や休憩ポイントもいくつか見つける事ができた。ホテルも町の中心に近いから何かにつけて行動の拠点になっている。
ここMarrakechには、「ハサン」という旅人の間で名の通った背の高いモロッコ人がいて、この町を訪れた日本人にはこの「ハサン」が色々と暮らし方についてのアドバイスをしてくれる。最初にヨーロッパで「ハサン」の名前を聞いたときには、ハサンったって、そんな名前のモロッコ人はいくらでもいるだろうから、どれが目当ての「ハサン」なのか分からないのではないかとあまり当てにはしていなかったのだが、いざその本人に出会ってみると、その「ハサン」はコイツでしかありえない!!って感じのとても分かり易い人物だった。

とにかく、とんでもなく流暢に日本語を話す。なんというか、「きちんとした」日本語を話すのではなくて、東京の町で友達と話すときのような、生活感のある日本語で普通に話し掛けてくるのだ。そして、ひとしきり世間話を楽しんでしまうと、何を要求するでもなく「またネ。」と言って次の日本人を探しにいってしまう…。
一体、ハサン自身はこの行為によって何を得ているのだろうかと少し疑問に思ってしまったりもするのだが、とにかく彼が親切な男である事は間違いないらしい。
そして、今日はそのハサンを通して一人の日本人の旅人と遭遇した。横浜出身の29歳、二人と同年代の男性で、転職の合間の短い休みを利用してモロッコを訪れたのだという。
4人でしばし雑談をしていたが、しばらくするとハサンはいつものごとく風の様に去っていってしまった。しかし、その日本からの旅人とはその後もお茶をしながらおしゃべりを楽しみ、Jamma El Fnaの活気がひと段落してくる深夜0:00近くまで、お互いの旅話やら何やらで盛り上がってしまった。
それにしても、今日も色々とお世話になったこの「ハサン」って、普段は何をしている人なんだろう…。そのあたりのハサン自身の事についてはまだあんまり聞いた事がなかったから、今度会った時にはそこら辺の事を確認してみようかな。


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