07 November, 07

「電気のない暮らし。」

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今日はMarrakechからバスで3時間ほど離れたところにある、大きな滝(Cascade)で有名なD’ouzoudという場所にやってきた。バスはCTMにその路線がなかった為、民営のバスを利用したが、やはり相変らずオンボロっぷり。エアコンの効かないサウナ状態の車内で汗だくになりながら、まずは最寄の町Azilalまで移動。そこでグランタクシー(乗合タクシー)に乗り換えて約30分、陽が沈み始めた頃になってようやく二人は目的地であるD’ouzoudへと到着した。

来週明けにはモロッコを発つため、2~3日後にはもう一度Marrakechに戻る事になる。そんなこの国での最後の週に、今までたくさんの旅人(特にヨーロッパ人)から奨められてきたこの滝を一目見ておこうと、Short Trip気分で今回ここまでやってきたのだ。
宿はこれまたそれらの旅人から教えてもらっっていた「Camping Imouzzer」というキャンプサイト。ここには既設のテントや個室も用意されていて、料金の方もお手頃。そして、この「Camping Imouzzer」の最大の魅力は、何と言ってもまずその立地にある。文字通り「滝の目の前」に作られたこのキャンプサイトからは、巨大な滝の全様が迫ってくる様な近さで見渡せるのだ。
今日はキャンプサイトに到着した時点でもう完全に陽が落ちてしまっていた為、その姿を目にする事はできなかったけれど、豊富な水がその滝つぼに落ちている事が、聞こえてくる水音の大きさから十分に想像できる。
日本であれば夜には観光客向けにライトアップでもしそうなものだけれど、ここにはそういった設備は全く見られない。それどころか、どうやらこの宿自体にも電気はきていない様なのだ。
全ての灯りはろうそくによってまかなわれており、料理はプロパンガスで行っている。ジュースやミネラルウォーターは川の水で冷やしているし、夜寒くなってくると薪を燃やして焚き火で暖を取る。
どこからか、ドラマ「北の国から」の中のジュンのセリフ、「電気がなくちゃ暮らせませんよ!!」が聞こえてきそうなシチュエーションに、思わず「電気がなくても暮らせますよ~。」とゴロウさん風に返してしまいそうに…。やはり年齢はごまかせないかな。
二人が泊まる部屋の灯りも、もちろん二本のろうそくのみ。でも、これが体験してみると意外とロマンチックな雰囲気で、たまにはこういうのも悪くないなと思えてくる。
このろうそくの火が消える頃には、二人共心地良い眠りに落ちている事だろう…。

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