今日も一日街歩き。
この街の商人たちはしつこくまとわりついてくる事もなくて、街歩きをするのにはとても快適な環境である。Fesで感じた煩わしさは、やはり特別なものであったらしい。
途中、2~3DHでドーナツやクレープなんかの軽食を楽しんだが、どれもシンプルな味付けが逆にとっても美味しく感じられる。
疲れてきたらビーチサイドに腰掛けて、目の前の大西洋を眺めながら　ぼんやりとその波の動きを目で追いかけていた。何だかとてもすがすがしく、気持ちの良い秋のとある一日といった趣。

そういえば、今日は夕食がちょっと面白かった。

路地裏に何やら美味しそうな肉や魚を焼いてる店があり、それはいくらだと店のオヤジに聞いたのだが、オヤジ曰く、実はここは材料を持ち込んだ客のために調理だけをする店らしく、だからこの料理に対しての値段なんてものは無いというのだ。
食べたいんだったら、そこの角を曲がったところに肉屋や八百屋が軒を並べているから、好きなもん買って持ってきな！！….っていう事らしい。
これは面白いと、二人もさっそく材料を調達に出掛けた。そして、とりあえず買ってきたのは、トマト2個と玉ねぎ1個とひき肉300ｇ。
それだけをさっきの調理屋のオヤジに渡して、黙って待つ事15分くらい。おもむろに出てきたのは、モロッコ風ミニハンバーグといった感じの「ケフタ」と、焼きトマト＆玉ねぎ。
味付けも塩やクミン（モロッコの調味料。美味しい。）でのシンプルなものだけれど、どれもいかにもバーベキュー的な美味しさなのである。最後に聞いたら、調理代が20DHと思ったより高めだったが、それでもこれはちょっと面白いシステムであった。