「Long Goodbye。」
AM6:00起床。最後のパッキングを済ませると、大きな荷物を背中に背負って朝靄に煙る早朝の上海を歩き出した。上海到着以来、こんな早くに出掛けることは一度もなかったから、その張り詰めた空気感が何だかとても新鮮で、妙に気持ち良く感じられる。…とはいえ、上海のような大都会で通勤時間の真っ只中に“デカ汚い”Backpackを背負いながら歩く行為ってのは、あまり好ましい事とは言えないだろう。背中の荷物が邪魔になって満員のバスや地下鉄には乗りづらいし、何より、周囲の地元民たちが投げてよこす『好奇の視線』が身体に痛いのである…。