「Ganga Bathing。」
良く晴れた青空の下、ガンガーの水際に出て、小さめのガートで沐浴するインド人たちの傍にそっと腰掛けた。久しぶりに、太陽の熱が直接地上に届いているのを感じる…。
こういう暑い日だからこそ、2人にとって初めての“沐浴”を体験するには、ちょうど良いと思ったのだ。今日までずっと、事あるごとに「いつ入る?いや、入るか、入らないか、まずそこが…。折角だから、やっぱ入った方がいい…よねぇ、どうなの?」なんて、煮え切らない会話を繰り返していたのである。それが今日、朝起きて、ベッドの上から良く晴れた空をぼんやりと眺めていたら、「よし、行くかぁ、ガンガー!」と、一気に思いきる事が出来てしまった。不思議なものだ。何かの呪いにでもかけられたみたい。
ホテルのすぐ下の階段を下りて河の水際を歩いてみると、思った以上に暖かい日になってきている事が分かった。やっぱり、今日しかなかったんだ。何だか、ガンジス河に入る事が当たり前の、普通の行為に思えてきた。何を今まで、あんなに悩んでいたんだろう?
そんなわけで、何も躊躇することなく、ガートの階段であっという間に服を脱いでしまった。最初は水着を着てくる事も考えたけど、「ここではみんな、パンツで入ってるし。」と、パンツ入浴をする事に決めたのです(J)。
Mは「足だけ入ろっかな…。」なんていっていたのに、来てみたら周りの若い衆たちに速攻で水を吹っかけられ、結局、服のまま入水することを決意。最初はそのつもりじゃなかったから、「気に入っているワンピース着てきたのにィ!」と憤慨してたけど、入り始めちゃえばそれはそれなりにやっぱ楽しそうでした。
沐浴中に、ホテルのシェフに偶然、出会う。彼の作る「Sonmony Rice(ホテルの名前がついた、オリジナル・チャーハン)」やカレーは本当に美味い。今日は河に来て釣りをしていたみたいだけど…その魚、まさかレストランで調理するわけじゃ…!??
一度は股下くらいまでの入水で帰還したM。それで終わりかと思いきや、「これだけ入っちゃったら、きっちり泳いじゃった方が記念になるかな…。」と、気持ちを入れ直して再び、水の中へ…。
顔より下はきっちりと入水して、見事「ガンジス河でバタフライ」ならぬ「ガンジス河で平泳ぎ」程度は、やりきっておりました。
因みに、その合間合間にJもしっかりと“沐浴”しています。ただ、写真的には“男の沐浴風景”よりも女の子の方がいいかなぁ、と。証拠の意味で、最後に2枚だけ。
隣りで沐浴していた兄ちゃんに“作法”を教わって、きっちり頭の先まで入水。そうして一通り“お祈り”を済ませた後、水を飲んでしまわないように顔の水滴をぬぐっていたら、後ろからバサッとパンツを脱がされて、いつの間にやらスッポンポンに!?…でも何か、楽しかった。いい思い出ですね。
たまに通りかかる西洋人の視線には、何やら“冷たい”ものを感じましたが…。