Shisha（シーシャ）とは、イスラム世界ではポピュラーな嗜好品である“水たばこ”のこと。到着初日から気に入って通っているカフェで、初めてこれを体験してみました。

このカフェは店といっても狭い路地（通路）の両脇に机と椅子を並べてあるだけ…の空間で、実際には“店舗”と呼べるような場所はどこにもない。でも、この路地の雰囲気が非常に良くって、それがそのままこの“店”の雰囲気になっているといった感じ。そして、並べられた机と椅子には、平日の昼間っから集まって来た男たちの、水たばこ（シーシャ）とお茶（シャーイ）を楽しむ姿が…。木漏れ日の中でゆっくりと寛ぐ彼らの姿は、しばし2人に大都会の喧騒を忘れさせてくれます。最初2人はそれぞれ7UP（ソーダ）を注文してそれをちびちび飲んでいたのだが、隣りに座ったオヤジたちが“シーシャ”を注文したのに倣って、「同じものを…。」と、2人も水たばこを注文した。初めての事だから最初はどのように扱っていいやら、ぎこちない手つきでその機材をやたらとこねくり回していたが、やはり隣りのオヤジたちを参考にして、何となくカタチだけはそれらしい風に煙を吹かしてみる。…イメージとしては、この水（煙）の中にもう少し何がしかのフレーバーが浸み込んでいるのかと思っていたのだが、実際には特に何の“味”も感じない。Jなんか元々煙草もやらないから、吸った煙もほとんど肺まで入れずに、何となく“風”を演じるのみで…。まぁ、それはそれで楽しかったけど（笑）。

Wikipediaなんかで調べてみると、日本でもシーシャ（水たばこ）は1部の固定ファンを得て、徐々に浸透しつつある…みたいな事が書いてあったりしたけど…！？

これは、こういう国（アラブ）の、こういう環境（乾燥・高温・日蔭はひんやり…）の中でやるからこそ、雰囲気があって楽しめるって気もします。

実際、こっちの国でも普通の煙草を吸う人たち（煙草を買える人たち）はシーシャをあまりやらないって話も聞くし。でも、アラブ風の衣装を着た男たちがシーシャをやる姿ってのはなかなか味があるモノだから、これからも無くなっていって欲しくはないなぁ。