04 September, 10

「砂色の街。」

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夕方、カイロのランドマークの1つである巨大モスク「ガーマ・ムハンマド・アリ」を見学に行ったのだが、PM5:00までとなっていた開館時間が“ラマダンのため”PM3:00に早められていて、2人が到着した時には、既に門が閉じられてしまっていた…。

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仕方なく外側からだけその威容を眺め、周辺に広がるイスラーム地区を何となく北方向に向かいつつブラブラと散歩していると、ちょっと怪しげで少しだけ親切風でもあるエジプト人男性が声を掛けて来た。

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少し話をしているうちに「まぁ、それ程怪しい人でもないかな…。」と、何となくの判断を下し、彼が今からお祈りの為に向かうというガーマ(イスラム寺院)についていく事になった。寺院はガイドブックにも載っている建物で、名前は「Gaamai’ il-Maridaani」。

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最初は「タダで入れるのかなぁ。」と思っていたのが、結局“心付け”を支払う事にはなりましたが、カイロに来て初めて中に入るイスラム寺院の厳粛な空気に、2人とも興味津々で辺りを歩き回り、写真を撮る。内部には子供の姿も多く、みな「写真を撮って!」と2人にせがんでくるので、その都度カメラを向けては彼らの“ポーズ”も写真におさめていく。

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カイロの寺院には“ミナレット”と呼ばれる尖塔が建ち、そこに登ると周囲の風景を一望することが出来ると聞いていた。この寺にもやはり美しいミナレットがそびえており、ここまで連れて来てくれた男が「是非上に登って素晴らしい景色を眺めて行ったらいいよ。」と言ってくれたから、その言葉に甘えて、壊れそうな古い石階段をそろりそろりと登っていく。すると…。夕焼け刻の、やわらかい光に染められた砂色のカイロの街並みが、2人の眼の前に広がっていたのである。“1000のミナレットの街”とも形容されるカイロ。その風景の中にはたくさんのイスラム寺院が点在しており、何とも言えない独特の雰囲気を醸し出している。ガーマ・ムハンマド・アリには入れなかったけど、この風景を見れただけでも今日は充実したなぁ…と、思えました(笑)。

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その後、男にはチップを渡し、再び夕暮れの街へと戻っていった2人。夜には“ハーン・ハリーリ”と呼ばれる市場の傍の、大きな劇場で無料公演の旋舞ショーを鑑賞して、何だか妖しくも魅力的なカイロでの3日目を終えたのでした。

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