Mにとって、旅の空の下でむかえる“4度目”の誕生日…。

…といっても去年はオーストラリアに“住んでいた”わけだから、移動しながらむかえる旅中の誕生日は3度目ってことになるのかな！？…まぁいいや、細かいことは。
本当は今日、ちょっと豪華なお食事に出かけるつもりだったんだけど、「日曜日だと、行きたいレストランが閉まってたりするかもしれない…。」とMがやたらと不安を漏らすものだから、実はもう既に昨日のうちに“誕生日ランチ”を済ませて来たのです。

場所は、この前も一度お世話になった「Rainbow」という名のコリアン・レストラン。先日は最もオーソドックスな“ビビンパ”を2人で食べたのだが、今回はもう少し派手に食い漁ってやろうということになり、真ん中にドカンと“プルコギ”を据えて、それぞれ他に“トーフチゲ（M）”と“カツ丼（J）”を別に注文、豪華ランチを堪能してしきたのです。

韓国料理屋に来て“カツ丼”っていうのも何かチャレンジャーな感じもしますが、これまで何人かの韓国人に出会ってきた中で「韓国でもカツ丼は人気である。」という手ごたえ（！？）を感じていたものだから、「じゃぁ、韓国的カツ丼の解釈はどうなっているのか。」というのが気になり、…というかJの好物なだけなんだけど、とにかく頼んでみることにしたのである。そして、これが見事にアタリ（笑）。日本的カツ丼よりかなり“つゆだく”だったけれど、カツ丼の“旨味”の肝心なところはしっかり押さえている感じ。ちょっと前に食べた某日本料理屋（in Africa）のカツ丼なんかより、数倍美味しかったと思う（笑）。

Mの頼んだチゲも、やっぱりメチャ美味。何度かスプーンを口に運んだ後、Mは嬉しさのあまり思わず涙ぐんでいたくらいで…（笑）。いや、本当の話です。さすが、“美味しい食事”に賭ける思いは、人一倍強い人間なのである。そこまで感動してもらえると、こうして誕生日を祝いに来た甲斐があったなぁって、こちらまで嬉しくなります（笑）。

それにしても、もしイエメンVISAがすんなり取得できていたら、今頃はラマダン期間中のSanaa（サナア：イエメンの首都）にいたはずで、その場合は多分、こんな豪華な誕生日ランチは実現できなかっただろうと思うのです。そういう意味でも、Mは“食”を招き寄せる不思議な力を持って生きているのかもしれない、なんて（笑）。とにかく、“不幸中の幸い”と思えることが、ひとつでもあって良かった…かな。

あらためて。「Happy Birthday to you。」