06 July, 10

「タマちゃん。」

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Morombe(ムルンベ)に着いて、2日目の朝。…言うまでもなく、身体の痛みは和らぐどころかその度合いを増しており、2人ともベッドから起き上がる事すらままならないような状態である。とくにケツと背中がどうにもならないよ、こりゃ…。

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そして、精神的なショックの方も、まだ心にぐさりとトゲが刺さり続けており、特にMはそれがひどくて朝が来てもなお、起きる準備すら出来ないでいたのである。
仕方なく1人何とか身体を起こし、洗面所へと顔を洗いに行くJ。ついでに汚れた下着を洗濯して、カンカン照りの朝日の下にそれを干していた、その時…。

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「あの~、もしかして、日本の方ですか?」こんな辺鄙な村のホテルで、まさか日本語に接する事があるとは…。たまたまこのホテルのレストランに朝食を食べに来ていて、声を掛けてくれた彼女の名前は“タマちゃん”。話を聞くと、どうやら2人と全く同じルートで、昨日の同じような時間にあのTaxi Brousse(別便)でこの村に辿り着いたらしいのである。
「あの道、なんかスゴくなかったですか?僕も嫁と2人で来たんですけど、2人ともケツとか、もう身体中が痛くって…。」思わず、同士の気分で尋ねてみるJ。
…すると、タマちゃん。
「あ、そうですよね、結構凸凹な道でしたよねぇ~。でも、なんかアトラクションみたいでちょっと楽しかったかも(笑)。」
…ア、アトラクションみたいで楽しかった!???…なんてタフなんだろう、この娘。うちら2人には、昨日の道のりに対してそんな表現、どう考えても絶対できない…。
よっぽど旅慣れた人なのかなぁと、そのへんの事を訪ねてみると、
「いや、私、1人で海外って今回が初めてなんですよねぇ。」
…何か、こっちが間違ってるんだろうか。これだけ旅してきた中でも昨日は最高級に辛い道のりだったと思うんだけど、それはただ、自分たちが“弱ってた”だけだったとか…。
いや、そんなはずはない。よく聞いてみると彼女は同じトラック型Taxi Brousseの最前列シートに座ってきたらしいし、他にも何か、良い要素が彼女を守ってくれたに違いないのだ。そうじゃなきゃ、“アトラクション”なんて、そんなこと言えるはずがないよ…。
昨日とは別のショック(!?)を心に受けながら、それでもこのタイミングで日本人と話が出来たのは2人にとって助けにもなったのは事実で、完全に凝り固まっていた気持ちをちょっとだけ和らげることが出来た様な気がする。
でも…。何だか、どうにも納得できない気分もやっぱり残ってしまったのです。…アトラクションって…、タマちゃん…。

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