18 April, 10

「国境の東。」

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NamibiaのWindhoek(ウィントフック)から、BotswanaのMaun(マウン)へ…。

ミニバスを乗り継ぎながらの道のりは、「上手くいって今日中、そうじゃなければ、まぁ十中八九は2日がかりになりそう…」な、少し手間のかかる移動である。
出来るだけ早めのバスでWindhoekを出発しようと思い、AM7:00にターミナルへとやってきた2人。気持ちだけは勢い込んできていたものの、肝心のミニバスの方が、乗客不足でなかなか出発しようとしない。アフリカのミニバスはどこでもまぁ、“客待ちしてから出発”が基本だから、こういう場合はとにかく待つよりしょうがないのですが…。誰もいない車内で本なんか読みながら時間を潰しているうち、ようやく出発の雰囲気が出てきたと思ったときにはAM10:00をまわってしまっていたのである。早朝に宿でサヨナラをした韓国人の“ジーワン”も、Swacopmund行きのバスに乗るため、ターミナルへとやってきまして、再びGoodbyeを言い直すという、何とも恥ずかしい展開になったりして(笑)。
さて、そんな風になんとか出発したミニバス(料金1人N$70)は、とりあえず順調に西へのルートをひた走っていく。そんでもっての数時間後、午後になって2人はBotswana国境から100km程手前にある町“Gobabis”へと到着した。ここから国境まではバスが全く走っていないため、ヒッチハイクで前へと進んでいくことになる。…と、その町のヒッチポイントにて、2人のアフリカ人らしい先客を発見。話を聞くと彼らはヨハネス(南ア)へ戻る途中で、やはりここからまずBotswana(ボツワナ)国境を目指すとのこと。じゃあ一緒に移動しますかと話はトントン拍子に進み、日曜であまり車の通りがないことを理由に、結局Taxiで移動することにした。ここでのTaxi割りかん料金は、1人N$40なり。

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ボロボロな車体のTaxiは80km/h程度のスピードで順調に進んでいったのだが、何せ朝の出だしが遅かったこともあり、Border Post(国境出入国審査所)に辿り着いた時には陽が西の空からブッシュの広がる地表へと沈み始めてしまっていた。
…そして、ここから2人にはさらなる“ヒッチハイク”が必要となるのだが、やはり今日が日曜日なためか、2人の行きたい方面への車が全く通りかからない…。ここまで一緒に来たアンゴラ人の2人は“ヨハネス行き”のトラックを上手く掴まえ、先に旅立っていってしまったし、このBotswana国境には2人の他に、誰一人いなくなってしまった。
「こりゃ、このあたりにテント張って1夜を過ごすしかないかな…。」なんて話し合っていた矢先、国境審査所のお掃除係をしているオバちゃんがトコトコと2人の傍によってきて、思わぬ提案をしてくれたのです。
「あそこに無人の管理棟が1つあるから、今日はあそこに泊りなさいな。寝袋は持ってきているんでしょ?だったら、テントなんかに寝るよりも、あそこの方があったかいしねぇ。そうだ、そうしなさいな。私が管理の人にちゃんと言っといてあげるから!」
…そ、そうですか?それは非常にありがたい(笑)。これだけ暗くなってきてると、これから移動するのもちょっとどうかなぁって気がしますし…。そんなわけで、下の写真のような状態になったわけなのです。今日はこの、Botswana国境審査所にて1泊。入国初日からBotswanaの人々の優しさに触れ、何だか心も体もあったまりました。明日、改めて国境の東側、BotswanaのMaun(マウン)を目指します…。

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