16 February, 10

「Nightmare before Leaving…。」

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昨日、Kyleと別れてHostelへと帰る途中、起きてしまった“ナイトメアー”について…。

場所は、宿泊しているHostelから100mくらいの、薄暗い通りの歩道の上。そして、この国を出国しようという、その時まであと24時間を切ったpm11:00前後の事。

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前から近づいてきた、ちょっと嫌な感じのヒスパニック系人影が「大事な電話を掛けたいから、2ドルくれないか、2ドル…。」なんて言い寄ってきたのを、「今、小銭持ってないんだ。」なんて言いながら軽く通り過ぎようと思っていた、その時…。

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後ろから別の“連れ”らしき女性まで現れ、2人でJ&Mの行く手を更に阻み始めたのである。それでもなお、「小銭がない」で通していたら、そこでいきなり男の態度が変わり、アッと思った時にはなんと、Mのハンドバックを丸ごとひったくられていたのです!?中にはMの財布はもちろん、Jの財布や、買ったばかりの帽子まで!??

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逃げる犯人の行方を追いながら、比較的近くにあったHotel「Crown」へと走り、ガードマンに事情を説明したのだが、「俺たちはこの持ち場を離れられないんだ。ただ、自分たちだけで犯人を追いかけるのはやめた方がいい。助けが必要なら、橋の向こう側にある警察署に相談すべきだな。」などと悠長なことを言うだけで、全く役に立たないのであった。

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その場でそのガードマンと少しの間「助けろ」「いや、動けない」の無益なやりとりを繰り返した後、ここにいても仕方がないと悟った2人は急いで警察へと向かったのである。しかし、この時点ではすでに犯人の姿はどこかへと消えてしまっており、場合によっては先ほど通り過ぎて行ったトラムに乗ってどこかへ行ってしまったのかもしれない。

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半ばあきらめの気配が漂いながらも「いや、財布の中にはキャッシュカードもクレジットカードも、おまけに運転免許証まで入っていたし(全て2人分)…何とかしないと、いや、でもどうやって!?」などとそれぞれ不毛な自問自答をしつつ、とにかく何とか見つけ出した警察署の窓口へと掛け込んだ。

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そして、「いま、向うの暗がりで2人分の財布を盗まれたんです!!」と、この場の“危機”について臨場感たっぷりに熱く伝えたのであったが、警察側の反応は、多少の同情を見せつつも非常に落ち着いた雰囲気。

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「じゃぁ、まずはカードを停めた方がいいわね。(女性の警官だった。)オーストラリアの銀行カードならここに緊急連絡先があるから、この電話から掛けて。日本のクレジットカードは…VisaとMasterなら、こちらの連絡先からストップ掛けられるかもしれない。この電話番号に掛けてみなさいな。」と、当面のもっとも心配な要素の解決から、静かに、確実に処理が始まっていったのである。

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そりゃまぁ「よっしゃ、じゃぁ今から犯人探しに行こうじゃないか!」とはなるはずは
ないんだけど、ちょっと拍子抜けした気分。とにかく電話処理は順調に進み、最終的には日本の係りの方にまで繋がっていきながら、カード類のストップについては無事に全てを終える事ができた。それが終わると、今度は調書の作成である。

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これがなかなか時間が掛かる作業で、その時の状況を思い出しながら伝えていくのだが…あんなに衝撃的だった出来事にもかかわらず、場所や犯人の服装などについて、驚くほどうろ覚えにしか記憶が残っていないのである。それでも何とか覚えている範囲で担当の警察官に伝えると、向うがその場で文章として打ち込んでいき、最後に全ての文書を確認したときには夜中の3時を過ぎていたのであった。

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それにしても、ここまで様々な国や地域を旅し続けて来て、最終的にこんなにも“安全”だと認識していたオーストラリアでこういう被害にあう事になるとは…。しかも、明日出発っていう、残りあと1日って時点になった今!??…悔しさと脱力感で、夜中だというのに2人ともなかなか寝付けず。

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「あの時ああしていれば、いや、こうしていれば…。」などと意味のない反省を繰り返しながら、「いや、でもパスポートも無事だったし、カードもまだ別のが残ってるし…」と明るい部分を見つめようと努力し、同時に明日からやらなきゃならないたくさんの“再発行手続き”などにうんざりさせられるという、何とも複雑な心境の夜を過ごしたのです。フライトが今日の夜(2月16日PM11:00)でほんと、よかった…。

コメント

とうとう事故ったか。そんな事もあるヨ。切り替えて行きましょう。しかし、ヤバそうな奴には、日本語で「うるせエ、バカ・」くらい怒鳴ってやると、向こうも驚くかも?もしくは、「ヘルプ、ミーーー!!!」と、大声を上げるか?次回の対策は、二人で決めておいた方が良いカモ。
頑張りたまえ!ヨ。

リトルボーイさんへ。

いやいや、アフリカでは余計に気をつけていこうと思っとります。
「ブツ」が届いて安心しました。ワールドカップを現地で観よう計画は頓挫しそうですが、今は旅そのものを楽しむことに全精力を傾けようか、と。
M氏とH氏にもよろしくです。

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