「旅立ちの朝。」
いつもより少しだけ早起きをして、広げていた荷物をまとめ始める。
それが終わると、今度はこのキッチンで作る最後の朝食。
…残っていた食材を全部使ったら、結構こんなBig Breakfastになってしまいました(笑)。
BrazilianのJames。いつもは帽子かぶってなくて、モジャモジャ頭がブラジルっぽい。
そんでこっちが、GermanのFabian。基本的に宿にいるときはキッチンに立っていて、何かしら作ってるという印象。ドイツらしく、ソーセージを上手く使います(笑)。
Bicheno Backpackersらしい風景。みんなとも、今日でしばらくお別れですね。
ここにまた戻ってくる事はなさそうだけど、また何処かでばったり出会える事を願って。
そういえば、1枚目の写真でMが被っている帽子や杖は、全てこの人(ドイツ人)の持ち物です。昨日の午後にBichenoにやってきた彼は、ドイツのカーペンター(大工さん)なのです。ドイツでは1人前の職人になるために、訓練学校を卒業後、3年間の海外修業の旅に出るという伝統があるそうで…(大工さんだけではなく、その他の職種の職人さんも)。そのしきたりに従って、“職人修行旅”中の人々はみな、こういう服装をしているのです。全身黒。帽子に、ジャケットに、ロングブーツに、自家製の杖。そして、荷物は全て、独特なカワイイ絵柄の布に包んで肩から背負って歩いている。ヨーロッパでは色々な国の色々な町でこの服装の人々に遭遇しましたが、まさかAustraliaのTasmaniaでも出会う機会があるなんて…。修業は、ヨーロッパ圏内だけではないのですね。
彼曰く、アフリカに出かけていく人もいれば、日本に向かう職人さんたちもいるらしいです。修業しながら各国を旅して歩くなんて、何だかカッコいいよなぁ。