28 February, 09

「週末の公園。」

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ブエノスアイレスには、町のあちこちに大小様々な種類の公園が点在していて、それぞれがそれぞれの“個性”を持って人々の心を癒してくれている。

特に週末にはたくさんの人々がそこで憩いの時間を過ごしている姿を見る事ができるし、場所によってはこんな風に、青空マーケットが開かれて盛況な場面に出会う事もある。

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大きな木の枝は何処までも自由な姿で空間の中を横切っていき、時には何かの支えがなければ持ちこたえられないような巨大さにまで成長してしまっていたりもする。
そんな木々は他の小さな木々には真似できないような不思議な魅力ある木漏れ日を創り出し、その下を通り過ぎる人々の身体を不思議なまだら模様に照らし続ける。

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街路樹や公園の木の中には、こういう桜の様なピンク色をした花を咲かせる美しい木々も沢山植えられている。木陰には必ずベンチが設けられていて、そこでは人々が思い思いに花の木の下での自分たちの時間を楽しんでいるのである。

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今日の散歩の途中で寄った公園のマーケットでは芝生の上でボサノバ・バンドの演奏が行われており、人々は芝の上にゴロリと横になりながらその気持ちの良いリズムに身体を揺らしているのであった。
この子供にも、音楽が創り出したこの空間の気持ち良い空気が“何となく”でも感じ取れているのだろうか…。
放心したように前を向いて、そこから流れてくる音に耳を澄ませているように見えた。
ときおり吹き抜ける風の冷たさが、太陽の熱で火照った体を気持ちよく冷やしてくれる。
太陽の光の下では5分と歩き続けられないくらいの猛暑の中で、この公園のこの緑地にだけは、ボサノバのリズムが運んでくる涼やかな空気がどこからともなく流れてきているみたいだ…。実際にそうであるというよりは、ここにいると“そう感じられる”ということ。
それこそが、こういう公園が本来持つべき、“素敵な魅力”なんだろうなぁ、なんて。

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