17 February, 09

「LA “BOMBONERA”。」

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前回行けなかったボンボネーラ・スタジアムで、ボカの試合を観戦してきた。

試合は、リベルタドーレス杯2009(南米クラブチームのカップ戦)初戦、対戦相手は “クエンカ(エクアドル)”。KICK OFF予定時刻は、PM8:30だが、試合会場の窓口でチケットを購入するつもりだから、一応早めに宿を出て、歩いてスタジアムへと向かった。
宿のあるSan Telmo地区からBoca地区までは、ゆっくり歩いて約30分くらい。
夕方、ちょうど日差しが少し柔らかくなってきた時間帯で、歩いていても非常に気持ちのよい道のりだ。通りの途中にある公園やカフェにはボカのユニフォームを着た人たちが結構集まっていたりして、既に何か、それなりの雰囲気を漂わせている。

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スタジアムも近くなってくると、いよいよ大勢のファンたちが通りを賑わせ始め、路上では、ボカの“オフィシャルじゃない”商品を売る露天商があちらこちらで店を出しているようだ。そんな店の中の1つで、2人も“ボカ・ハット”をお揃いで購入した。柔らかい布素材の帽子で、やたらと派手な色合いと柄が、“逆に“妙に可愛らしい。1つ15ペソ(≒400円)なり。ユニフォームは高いし、ありきたりなので…。

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スタジアム周辺ではどこでも変わらぬダフ屋の姿を見つけることも出来るのだけれど、2人は普通にオフィシャル・チケット売場で正規のチケットを購入した。一番安い“ゴール裏”の席で、値段は1人30ペソ。因みにバックスタンド側の席だと、100ペソ以上するようであった。本当は今回はそっち側でゆっくりと試合観戦したいなという気持ちもあったのだが、値段の差を聞いて、結局あきらめてしまいました。
高いと言えば、この試合のチケットを町の旅行代理店でも扱っていて、一応この前その料金を訊いてみたら、「トランスポートとガイド付きで1人350ペソだ。」なんて言ってた!?トランスポートって言ったって、たいていの宿は町の中心付近にあるし、そこからBocaまでは路線バスに乗れば1人1.1ペソ、タクシーを使ったって1台10ペソくらいで移動出来てしまうはずである。ガイドなんて、年末に行った試合の経験からいえば結局何も大したことは説明してくれないし、全く必要ないと思う。そんな“ツアー”に、350ペソって…これで席がゴール裏だったら、完全にボッタクリ料金である。(実際、年末の試合観戦ツアーでは、ゴール裏の席が用意されていた。)美味しい商売してるなぁ、まったく。
それでも、実際スタジアムまで来てみると、そういったツアーらしき“若い欧米人旅行者たちの集団”を結構見かけた。以外と、利用する人は多いみたいです…。
スタジアムの外に出ている露店の安いエンパナーダとチョリパン(チョリソーを挟んだパン)でお腹を膨らませ、いざ、念願のスタジアムの中へ。
長蛇の列に揉まれながら、途中で何度も荷物と身体検査を受け、2人は遂にボカのホームスタジアム「ボンボネーラ」の観客席に立った。

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試合開始の、ちょうど1時間前だ。まだ客席の入りはまばらだが、徐々に、それでも確実に席は埋まり続けている。
ゴール裏でも中央に近い辺りは、真正の応援団たちによって“危険なくらい”の盛り上がりになる事を、前回の観戦で身に染みるくらいに思い知らされていたから、2人はあえて、ちょっとサイドに寄った辺りの席に腰をおろした。そして、落ち着いたところで対面側のゴール裏へと目を向けてみると、そちらもやはり、押し寄せてくる大量のファンたちは皆“ボカ側”の人々であるようだ。対戦相手のクエンカ(エクアドル)のファンは一体どこにいるのかなぁ…探してみたが、なかなか見当たらない。そして、ようやく見つけた“彼ら”は、向こうサイドのゴール裏とバックスタンドのちょうど角、上段の席に小さく、可哀想になるくらいの人数で旗を掲げて腰を降ろしていたのであった。

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席は次第に満員と言える位に埋まり始め、怒号をあげて応援歌を歌うボカのファンたちの中にあって、“彼ら”にはどうも、この雰囲気の中で自国チームの応援歌を歌うような“勇気”は全くないように見える。周囲には、“彼ら”よりも多いんじゃないかというくらいの警備員が取り囲んでいる。ほんと、よくきたなぁ。それだけでもう、十分えらい!(笑)
予定時刻通りの8時半(いや、少し過ぎちゃってたかな…)、KICK OFFの笛がなり、おもむろに試合が開始された。ピッチには勿論、輝く10番「Roman(リケルメ)」の姿も。
試合は終始ボカのペースで、華麗なパスワークで相手を翻弄し続けている。リケルメも相変わらず人を食ったような落ち着き払ったプレーを見せており、攻めの起点となってボールを右へ左へと動かす。しかし、ボカの攻撃の基本は、常に右からのサイドアタックにあるようだ。そして、前半13分。このサイド(右)でFKを得たボカは、リケルメのセンタリング…と見せかけて出したショートパスを起点に、パラシオのゴールを生みだした。

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1-0。その後もボカペースのまま試合は進み、しかし追加のゴールは生まれることなく前半を終了したが、後半の戦いに十分期待を抱かせる内容である。
後半もやはり、試合はボカのペースで進み、後半20分には途中交代して入ったパレルモによるきれいなヘッドで、遂に2-0に!! …とおもいきや、これは“おかしな”オフサイドの判定で取り消されてしまった。いいパス回しからのキレイなゴールだったんだけどなぁ。
その後の試合は1-0の緊迫感を保ちつつ、それでも常にボカのペースで、たまに“あわや!?”というピンチを迎えたりはしたものの、全体に安定感のある安心した試合運びであったと思う(ボカ側からしたら)。そして、このまま試合終了。
Jは勿論、Mもこの試合ではボカのサッカーを十分に楽しんだらしく、宿に帰った後にもインターネットで何やらチームの情報を調べていた(笑)。
メッシに続いて、またまたアルゼンチンのサッカーにハマってしまったようである。

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