06 July, 08

「変わりやすいのは…。」

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登山口から先は なだらかな山道になっていて、足場もそれ程悪くないからハイキングには丁度よい感じ。そんな登山道を40分くらいゆっくりと登っていくと、途中に「サンタマリア山頂」への道と「展望台」への道の分岐点が出てくる。そこを右へと進んでいって、アップダウンを繰り返しながら更に上へと登っていくのだが…上へ上へと進むにつれて、どんどん雲が近づいてきた!?

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やばい、早く展望台に到着しないと火口が雲の中へと隠れてしまう!

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それでも急ぐ4人の目の前には、さらに深い霧の世界が広がっていた。とはいえこれは「雲」なんだから、通り抜けてしまえばその先にはまた晴れ間が広がっているのかもしれないし。…そんな風にして不安な気持ちを打ち消して、目の前まで迫っている目的の地を目指し、4人はとにかく前進しつづけたのです。
そして、登山口から2時間くらい歩きつづけた頃、ようやく一行は「展望台」に到着した。
天気は……晴れ……とは程遠い状態。まさに「雲の中」に入ってしまったらしい。でも、見たい噴火口はここから2Kmほど離れた先の、眼下に見下ろすような高さに位置しているとのこと。(火口を上から見下ろせるなんて、そんな場所ってなかなかないと思う。)
向こう側の雲さえ晴れてくれれば、まだまだ「噴火」が見られる可能性はある!
せっかくここまで登ってきたんだから、何とか一瞬でも晴れてほしい。それが、今この場所で感じている、4人の共通した切実な思い。(徳さんだけは何度も見てるから“切実”ではなかったかもしれないけど。)
それでも、表面的にはそんな思いは内に隠しつつ、それぞれ持ってきた「Xela Pan」のパンをほお張りながら、何気ない面持ちで「いつの間にか」雲が晴れてくれるのを待つ4人。
山の天気は変わりやすい…そんな言葉をいい意味で信じて、目の前に立ち塞がる「霧の世界」をぼんやりとした目で眺めつづけてた。
そんな矢先、突然、雲の向こうに青空と、その先に何やら黒い影のようなものが!??
徳さん曰く「あれは火口の一部かもしれない。」!!??
来い、さあ来い、火山!!
みるみる晴れてくる雲の行方に喜びながら、なかなか見えてこない噴火口の姿をひたすら目で追い続ける4人。
もう来るか、それとも、まだ来ないのか!??
結局、その後さらなる次の雲が目の前の風景を遮ってしまって、それから先は濃い霧の中に全ての世界が吸い込まれてしまった。
目的達成への思いは、残念ながら「失敗」で終わり。

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「展望台」から見ることができたのは、結局この、「雲」に覆われた真っ白い世界と、その切れ間から見える一瞬の「青空」だけだった。
でも、考えてみればこのハイキングはそんな悲しい気持ちだけじゃなく、その他にもたくさんの素晴らしい風景と、楽しい思い出を残してくれたんだと思う。
スローなブギでいよう!??
そんな、いつもながらの前向きな姿勢を表向きには出しながら、山々の天気の心変わりを恨んで岐路につく2人でした…。

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