08 November, 07

「滝の源」

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滝のまわりをぐるりと一周して、様々な角度から膨大な量の水が流れ落ちる様子を眺めていくにつけ、これだけの水がこの乾いた土地の一体どこから沸いてくるのかととても不思議に思えてくる。
二人がこの国に滞在していた1ヶ月半の間に、本格的に雨が降ったのはFesにいた時の一回のみ。どこに行っても土は乾いた赤色をしており、町中埃っぽいことこの上ない。そんな「Morocco」の中にあって、この滝を流れる水の量とその姿の見事さは一体どうした事だろう…。
休憩の為に入ったカフェのマスターにその事を聞いてみたところ、この川の源流、つまり、この水が湧き出している場所がここから3km程の所にあるから、良かったら行ってみるかと提案された。滝に落ちる時点では茶色く濁っている水の色も、そこでは周りの木々の緑色に染まった透き通る色の「ミネラルウォーター」であるらしい。
その場所に興味を持った二人は早速そのマスターにガイドを手配してもらい、片道1時間半の道のりを「湧き水」目指して歩き始めた。

道中は基本的には川べりのあぜ道をまっすぐ進んでいくのだけれど、途中途中に分かれ道が出てくる。やはりガイドがいなければ訪れるのが難しい場所である事を、歩きながら実感した。正式にガイドを雇って観光をする事自体今回が初めてであったが、色々な場面でモロッコの文化についての話が聞けた上に、途中たまたま遭遇したロバの背中に乗っけてもらう事ができたりと、なかなか楽しい道のりになった。


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到着した目的地で見た「湧き水」自体は「これがそうか….。」という程度のあまり大した代物ではなかったけれど、周辺の山々の景色や川沿いに暮らす人々の生活などはとても興味深いものであった。
最後に支払ったガイド料となる「チップ」の金額については、実際ちょっと高すぎるかなとは思った。でも、本当に興味のある場所や物に対してであれば、モロッコではガイドを雇ってみる事もひとつの楽しみ方ではあると思う。
問題の料金についても、交渉次第というところもあるし…。

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