29 November, 10

「優しい献立。」

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朝食は、Hotelの前の道に出ている露店の1つで、甘くて美味しいチャイと一緒にVeg Curryの添えられたチャパティーを食べた。Kolkata(コルカタ)で迎える、インド3日目の朝。今日も大気はモヤに包まれ、気持ち、外の気温が昨日よりも下がっているようだ。

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ネパールからインドへの国境を越えて以来、列車の中から始まって今日の朝食に至るまで、辛くない味付けの食べ物は、殻に包まれた落花生くらいのものだった。それ以外の“調理された食べ物”は全て、基本的にはどれも「カレー風味」である。

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そうなると、決して不味くはないのだが、普段あまり辛い物を食べ慣れていないからか、次第に「また、辛いのか…。」という気持ちが、どうしても少しづつ出てきてしまうのである(特に、J)。たったの3日でそれを感じてしまうとなると、これは今後が非常に大変だという気もするのだが…。

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月曜日の今日、午前中にまず2人が向かったのは、「Kali Temple」という、ヒンドゥー教のカーリー女神を祀った寺院である。ここでは毎日午前中、カーリー女神に捧げるために何匹ものヤギの首がはねられる。その残酷な(!?)行為を間近で見る為に、ここには参拝客の他にもたくさんの“見物客”が訪れているのだが、内部については全面的に撮影禁止なので、残念ながら写真を撮ることは出来ない。

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2人がその寺に到着したのが午前の少し遅い時間だったからか、“首はねの儀式”の一部始終を見る事は出来なかった。しかし、今まさに首をはねられたばかりのヤギが横たわっている場面には境内の一角で遭遇し、その生々しい血みどろの風景を前にして、何とも言えない気分を味わうこととなった。

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“生贄”という言葉を抜きにすれば、動物を殺してその肉を食うという行為はどこの世界でも普通に行われていることであって、“残酷”だとかそういう事を考えるような特殊事象ではないはずなのだが、こうして目の前に「首をはねられた後も、ビクビクと身体を動かし続けるヤギ」の姿を突き付けられると、何というか、人が動物の肉を食って生きるという、その行為が本来持っている荒々しさと、“重み”を感じさせられる。

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その後、そこからHotelのあるSudder St.(サダル・ストリート)周辺まで、メトロで5駅の距離を歩いて帰ろうと思っていたのだが、歩いている途中でどうにも腹の調子がおかしくなってきて、結局最後の2駅分はメトロに乗って移動してしまった。

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カレー味続きの食事に、胃腸が疲れてしまったのか…。そんな腹具合を慮って、ランチは安全食の“マック”を利用することに。インドではマックのハンバーガーも全てカレー味だという噂を誰かから聞いたことがあったのだが、実際には普通の“辛くないバーガー”も、少しだけ売られていました。牛肉は宗教的に×となっているため、基本的には、チキンバーガーがメイン。あとは、フィレオフィッシュなんかもあったかな。

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マックチキンのセット(Mサイズのポテトとドリンク付)が、税込で112Rs(≒220円)。今まで通ってきた後進諸国では「マクドナルド=値段が高い」という印象を持っていたが、ここインドでは比較的“お得”な値付けに収まってくれているようだ。

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店内はA/Cがバッチリ効いていて、疲れた身体を休めるにはちょうど良い。
ここでしばらく「地球の歩き方」を開きながら今後の予定を考えつつ、店内に備え付けられたTVに映る“いかにもインド”なテレビCMなんかを見て楽しんだ。

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しかし、それでもなかなか腹の具合は良くなってこなくて、結局早めにホテルへと戻り、部屋でゴロゴロと本を読みながら午後のほとんどを過ごすことになってしまった。

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これは、もしかしたら胃腸が本当に弱ってきているのかもしれないなぁ。最近、腹をこわして体調を崩す場面が、2人ともやたらと多いし。色んな国の色んな料理で、3年以上も身体を酷使し続けているからだろうか…。この日は主にJが下痢ピーで大変だったのだが、翌日の午後には、今度はMが追いかけるように「下痢&吐き気」に見舞われるという、本格的な“腹プロブレム”に発展。今までのように「美味そうに見えるモノは何でも食べる。」的な食生活を少し改めて、衛生面に不安のよぎる店は敬遠しつつ、胃腸の為の優しい献立を考えながら過す必要があるのかもしれない。…それでもやっぱり、インドにいる限りは何を食っても基本“カレー味”だとは思うけれど…。

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