02 December, 10

「Traveling without Moving。」

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昨日の夜、PM10:40発の夜行寝台列車に乗って、KolkataからGayaへと移動してきた。

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Kolkataの宿Hotel Mariaからはレセプションで用意してもらったTAXIに荷物ごと乗り込んで、最近出来たという新しい鉄道駅「Kolkata Station」まで、大都会の夜の賑わいを眺めながらの快適で楽しい「乗物移動」。

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そこから今度は、定時通りに発車したExpress列車の寝台シートに横になりつつ、天井を見上げて考え事してたら、あっという間にウトウトと眠りに落ちたりなんかして…。次に2人が目覚めた時には、ヒンヤリとした朝の気配の中、列車は到着1時間前の田園地帯を快調な速度で走り抜けていた。

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前回同様、早朝5:00を廻った頃にはもう、列車内にチャイ売りのけたたましい声が響き始めており、素焼きに注がれた暖かいチャイを、2人も起きぬけに“1つだけ”注文することにした。

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2つ頼まなかったのは、Mが車内の物売りに警戒心を示したため。それというのも、昨日の夜、Hotel Mariaのレセプションのオヤジから「鉄道駅に到着したら、列車に乗って目的地に着き、そしてその駅を出てしまうまでは誰からも食べ物を貰っちゃだめだ。売りに来る食い物も買わない方がいい。何せ、何が混入されているか分からないからな…。」なんて事を、2人が強く言い含められていたから、なのである。

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全く、どれだけ怖ろしい国なんだ、インドってところは…。そうは思いながらも、実際に列車の中で寒い朝を迎えてみると、周囲の皆が飲むチャイの暖かそうな湯気がやたらと魅力的に見えてしまって、Jは結局この教えを破り、1杯のチャイを少しづつ、最後はグビグビと飲みほしてしまった。結果は…まぁ、ただただ美味しかったです、幸運にも!?
インドのチャイは、本当に美味い。これだけは、1日に何度も飲みたくなってしまう。

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AM7:30、Gaya Junction駅に到着。予定ではAM6:00に到着するはずだったから、列車の中では何だか妙に“待ち疲れ”を感じてしまった。いつ到着するか分からないから、寝ているわけにもいかないし、かといって眠い目は今にも閉じてしまいそうだしで…。だから、列車を降りた直後に感じた早朝の冷たい空気は気持ちが良いものだったけど、それにしてもこれは、やっぱり少し寒すぎるかもしれない。

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朝方の気温としたら、ネパールのカトマンドゥより冷え込んでいる。これが北部インドの冬というものなのか。寒さで小走りになりながらホームを出たところ、走り寄ってきたオートリクシャの“客寄せ”の一人と金額交渉を済ませ、2人で100Rs(≒200円)の運賃で15km先の目的地「Buddha Gaya(ブッダ・ガヤ)まで行ってもらう事になった。

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考えてみると、Kalkataのホテルを出て以来、自分たちの足で動いた距離というのは“駅のホームの長さ”くらいのモノで、それ以外は常に乗物の上、寝転んだり座ったりしてダラダラ過ごしているだけ。寝不足以外の疲れは特に感じることもなく、安全・確実に楽ちんな移動をしてくることが出来たわけです。

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常に旅をしているといっても、こうして考えると実際に自分たちが運動している量というのは非常に限られたものである気がする。重たい荷物を背負う以外にきちんと体力を使う“仕事”ってのは、例えばトレッキングに出かける様な時…くらいのものだろう。

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こういう運動不足なんかも、最近どうも体調管理が上手くいかない原因の1つなのだろうか!?「優しい献立」だけじゃなくて、効果的な「体力づくり」も同時に考えていくべきなのかもしれない。…ある日、列車の中で誰かから差しだされる“睡眠薬入りチャイ”の威力にも、打ち勝てるくらいの強靭な体力…って、そりゃ無理か。

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