28 November, 10

「インドの列車。」

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朝、格子がはまった窓の外を覗くと、夕焼けの様にくっきりとした輪郭の朝日が登る光景が、2人の目の前にあった…。

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ここまで来てもやはりインドの朝の空気は全体にモヤが掛かった風で、それが朝日の光をまろやかにして“太陽の輪郭”を見せてくれているのだろう。

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2人が起きたのはAM6:00近くだったと思うけど、既に太陽はかなり高い位置まで上がってきていた。ヒマラヤ山中いた時と比べると、日の出時刻がだいぶ早い気がする。

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この時点で、同じ車両に乗っていた人の半数は既に途中下車していまっており、だからといってこの「Military車両」には新たに乗ってくる客もほとんど無く、夜は以外と快適にゴロリと席に転がって眠ることが出来たのであった。

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途中の駅で売りに来たチャイを飲み、空腹感をやり過ごす。こういう時、砂糖とミルクたっぷりの「チャイ」は、カロリーが高い分、ごまかしが効いて良い。ここでは、1杯3Rs(≒6円)。

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早朝だというのに、通り過ぎるどの駅にもたくさんの人々が蠢いているのに驚かされる。そういえば、昨日も早朝に着いたRaxaul(ラクソウル)の町では、多くの人々が道を行き交い、駅に群がっていた。インドの1日は、常に朝早くから始まるものらしい。

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Kolkata(コルカタ)が近づいてきているからか、生活の列車も、度々、横を通り過ぎていく。そういう列車のドアは基本的に全て開け放たれており、人々はそこから顔を出しては、外の風景や“風”を楽しんでいるようである。

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それにしても、国中を包み込むこの“モヤ”の原因が気になるところだ。工場の煙?車の排気ガス?光化学スモッグ?焼畑農業?…朝も昼も夕方も、常に太陽の光はこのモヤの中でまろやかに中和され、空全体がミルキーな風合いを醸し出す。…それは、“チャイの国”インドにとって、何となくふさわしいものである様にも思える。

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冬の今の時期でも、Kolkata(コルカタ)辺りはかなり暑いと聞いていたのだが、早朝だからだろうか、今のところはまだ、窓から入る風の温度は心地よい冷たさを残しているようだ。Katumandu(カトマンドゥ)で買った「偽Patagoniaフリース」をT-Shirtの上から重ね着して、夜の間に少し冷えた身体を温める。

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いよいよ、インドである。喧噪の町Kolkataから、とりあえずは多分、駆け足で北インドを巡っていくことになる。南は…今回は少し厳しいかもしれない、かな。出来ればGoa(ゴア)辺りで年末年始を過ごしたりしてみたいけど…。

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