休み明けでLaundryman（シーツやリネンの洗濯係）として朝から働いていたJに、レストランのシェフ“シャノン（♂）”と“リネイ（ホテルのマネージャー/♀）”から思いがけないオファーがありました。

「もしやる気があれば、あしたからキッチンチームの一員として働かないか？」
今までのような“皿洗い”としてではなく、料理を作ったりなんだりを手伝う、シェフの見習い的なポジションで働かないか、ということらしいのである。今まで働いていたそのポジションの奴が1人、無断遅刻の多さや業務態度の問題で解雇されたことが、このオファーの裏にあるらしいのだけれど…。Jとしては、「今までキッチンで働いたことなんて、大学時代にバイトしてた“ハングリータイガー（神奈川では有名なハンバーグレストラン）”で肉を焼いていた事くらいなものだし、しかもこの町にはあと数週間しかいられない状況なんだけど…。」と不安を口にしてみたものの、向うからの返答は「大丈夫。それは全部分かってるから。まぁ、あの皿洗いとしての働きっぷりなら十分頑張れると思うよ。」と。
そうまで言われちゃ、せっかくの機会を無駄にすることもないでしょう。シーツを洗ったり畳んだりしているよりは、4.5☆ホテルのレストランで料理を手伝うって方が色々学べる事も多い様な気がするし。働ける時間が長くなるってのも今の境遇にはもってこいです。
そんなわけで、明日からJはキッチン勤務。何だか楽しみになってきたなぁ。