午前中の内にお掃除仕事を終わらせて、バルコニーで昼飯食いながらホッと一息。ビールでホロっと気分が良くなったところで、楽器を持って外へと出かけた。
そして、買い物などした後に砂浜の方へと向かってみると、今日は海の水がいつも以上に“ひいて”いて、元々浅い海の底が所々“島”のように浮かび上がっていたのである。
何だなんだ、ちょっと楽しそうじゃないですか、これは…。

実は先ほど、宿の近所の安売りワイン屋で2本10ドル（700円くらい）の地元（Margaret River）産ワインを買い込んでいた2人。スーパーで購入した安チーズとクラッカーも持ち出して「海辺のピクニック」と洒落込むことにしたのであった。

浜辺に降りるとまずはサンダルを脱いで裸足になり、特に浅くなった辺りを歩いて「島」の1つに向かって歩き始めた。水は深いところでも膝上くらいまでしかなくて、水着を着てこなかった2人にもスンナリと渡り切る事が出来る状態になっている。

今日も水は澄みきっており、砂地のウネウネがその下にしっかり見えている。小さく波打つ水の表面は光の反射具合で魚のウロコのような模様をしているから、その浅い海の中を歩いていると何だかまるで「大きな魚の上を歩いている」ような気分である。

そんな小さな島探索を終えた後は、浜辺で寝転がりながらワインとチーズをちびちび楽しむ。夕方には2人ともしっかりほろ酔い加減になってしまって、頭上にフランスパンのような形をした雲が浮かぶ夕暮れ時の砂浜を、顔をバッチリ赤くしながら（人とすれ違う時には気持ち顔を隠したりして）チドリ足で浅瀬を歩きつつ宿へ戻っていったのであった。

そういえば、帰る途中の岩場にタコが何匹か生息してました。逃げ遅れたのだろうか、こんな浅いところで人々の注目を集める事になるなんて、ねぇ…。最初から捕まえる気で出掛けていれば、夜の食卓に並ばせることも可能だったかもしれないです！？
そういえば、あとから聞いた話によると、オーストラリアは外で酒飲んじゃ駄目だったみたい。知らずにやったこととはいえ、捕まらなくて良かった、良かった（笑）。