28 May, 07

おばあさんとアップルティー

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トルコ最終日である今日は、午前中からシリンジェ村に行ってきた。古い家々の残る町並みはとてもきれいで、ぶらぶらと歩いているだけでも本当に気持ちのいい場所だった。町のあちこちで、チャイを何杯もご馳走になり、オリーブ石鹸を一つ購入。また、日本ではあまりお目にかかれない、ヤギの皮はぎ(殺して、皮を剥いで、食べれる状態にする)を目撃。見学させてもらうが、グロい。

そんな素敵な町歩きの途中、一人のおばあさんに招かれて彼女の家でアップルティーをご馳走してもらうことになった。おばあさんはトルコ語しか話すことができなかったので、ほとんどの話は、理解できなかったけど、家族の事を教えてくれたんだと思う。

そして、アップルティーを飲み終えたころに、おばあさんが手作りのレースの商品を買わないかと話を切り替えてきた。内心またかと思いながらも、買う気がないことを二人で説明したところ、今度は今ご馳走してくれてたアップルティーに対して1リラ(約95円)払って欲しいといってきたのだ。
そりゃ、払えないよ、おばあちゃん。せっかく世間話を楽しんでいたのに、その一言で一気に空気が重たくなってしまった。困った私たち二人の顔をみて、結局、お金はいいよと、いってくれたけど、そういってくれるような普通のやさしいおばあちゃんが1リラの為にお茶代を請求しなければならないような生活状況を思うと、なんだか胸が苦しくなった。そして、1リラを出し渋ってしまった自分たちが、本当に正しのかどうか、考えてもいまだによくわからない。
たぶん、これから幾度となくこのような状況に直面することになると思うから、その時に自分たちがどの様に対処するべきなのか、もう一度考えて生きたいと思いました。


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シリンジェ村の風景。 天気も良くて、とても気持ちいい雰囲気。

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