16 September, 07

「旅の終わり」

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沢木 耕太郎著「深夜特急」は、旅好きの人なら1度は読んだことがある本なんじゃないだろうか。その本の旅の中で、沢木氏が最終的に「旅の終わり」を掴む場所・・・それがここ「SAGRES」という、ポルトガル南西の端の港町である。

2人にとってはこの場所は1つの通過点でしかないけれど、大好きな「深夜特急」にゆかりの場所だということで、今回LAGOSから日帰りでこの地を訪れてみる事にしたのだ。
LAGOSからはバスで約1時間半。途中の荒涼とした大地が続く風景が、「ユーラシア大陸の西の端」に向かっているという雰囲気を演出してくれる。
実際に目にした「SAGRES」という町は本当に小さな港町で、漁港と絶壁の広がる海辺の風景を見ていると、どことなくMの故郷「銚子」に通じるものが・・・。
沢木氏の泊まったホテルが現存しているのかどうかは分からないけれど(海辺には新しめのリゾートホテルも建っていたし)、「もしかしたら、このホテルが!?」なんて言い合いながら、2人の「旅の終わり」について思いをはせていた。
もちろんお金が無くなってしまえば物理的に旅は終了になってしまうワケだけど、その時点でまだ「終わりたくない」または「終われない」って気持ちが残っている様なら、それは「旅の終わり」ではないんじゃないだろうか・・・。
「この旅は、もうこれでOK。」だと思える瞬間って、一体どういう瞬間なんだろう。
2人の旅も、もうすぐ「ヨーロッパ編」を終えることになる。
アフリカに渡ってからその先にどんな旅路がまっていて、最終的にはどこで、どんな風に「旅の終わり」を迎えることになるのか・・・。
なんてまぁそうは言っても、今の2人の旅にはまだまだ好奇心と邁進力が満ち溢れてる。今、この瞬間を大切にしながら、これからも旅の一瞬一瞬を楽しんでいきたいな。
そういえば、今日SAGRESに行くバスの中で、「GRANADA~LISBON間」の夜行バスで一緒だったドイツ人の女の子(アストリット)と偶然に再会!こういう出会いってなんだか妙に嬉しくなる。アストリットもこの後モロッコに行くみたいだし、もしかしたらまたどこかで再会することがあるかも・・・!??


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