アフリカ ジンバブエ マコニ村
ジンバブエのマコニ村のムビラ奏者ガリカイさんのおうちにホームステイしたときに、ガリカイさんの奥さんに教えてもらった料理です。そこのお家は大家族なので一度に作るのは12人分!すごい量になります。ですが、物価はとっても安いので材料をそろえても12人分で5ドルもしません。
日本で作るとどのようになるのか、作ってみようと思います。
<レシピ>
煮込み(4人分):
チキン(骨付き)300g
トマト3個
油 適量
水(100cc)
塩 適量
ムリオ(今回は小松菜を使用)3把
サザ:
水
トウモロコシの粉(今回はコンスターチを使用)
<準備のはなし>
まずは、ムリオ。ケールに似た野菜だけど、日本では見かけない野菜。まずは、ケールで作ってみようとインターネットで探してみるが、あまり気がすすまない。なぜかというとケールは青汁の原料で、検索する度に青汁の説明が付いていたりするのです。「まずい」というイメージが強い感じ。スーパーマーケットにもあまり置いていないのも需要がないからのはず。そこで、何か代用品はないかとスーパーの野菜売り場をウロウロしてみた。そこで、なんかニュアンス的に似ているものを2つ発見。1つ目は、小松菜。茎の太さと長さが似ている。2つ目は、タァツァイという中華に使う葉野菜。これは茎も葉っぱも似ている。けど、イメージのモノよりは茎の長さが短い。
結果、日本で入手しやすいモノがいいかなということで、今回は小松菜を使うことにしました。
次にサザの原料であるトウモロコシの粉。色々調べた結果、これはコンスターチが一番それに近いようだった。
最初はコーンミールとかコーングリッツが近いのかなと思ってスーパーマーケットに見に行ってみたけど、一目で「あ、これ違う。」とわかった。サザの原料はふつうクリームっぽい白なのに対し、コーンミールやコーングリッツは黄色い。ちがう。再度検索。ケニア大使館のサイトや他のサイトで検索のすえ、コンスターチが一番近い物ができそうだという結果に至った。
よし、これでいってみよう。
日本の場合 買い出し(4人分)合計金額 968円 一人242円
アフリカの場合 買い出し(12人分)合計金額 5ドル 一人40円
<調理のはなし>
さっそく、調理スタート。
----- チキントマト煮込み -----
1 まず、チキンに水を加え煮ます。
2 沸騰したら煮汁を取り出します。
3 チキンに油を入れて炒め、刻んだトマトを鍋に入れます。
4 15分ほど煮込ます。
5 2で残しておいた煮汁を半分戻し少し煮ます。
6 塩を適量加え味を整えて、完成。
*日本のトマトは水が多いので、熟したトマトの場合は少なめにしてみるといいかも。
*トマトは酸っぱい時は蜂蜜を少し加えるといいです。
7 ムリオ(今回は小松菜)をざく切りにします。
ちなみに、アフリカではまな板がないので、このように手で野菜を握って切っていました。
8 鍋に多めに油を熱します。そこにムリオ(今回は小松菜)を入れて炒めます。
火が通ったらさっき残しておいた2の煮汁の残りを入れて数分に煮込みます。
9 塩で味を整えて完成。
----- サザ ------
1 200ccぐらい水を沸騰させます。
2 コンスターチを加えて混ぜていきます。
*少しだまになったりしますが、慌てずグルグルかき回し続けましょう。
3 おもちのように白く固まってきたら完成です。
<感 想>
こんなにシンプルな材料で大丈夫なのか?と、試食メンバーは思っていたと思います。
たしかに、私も少し不安でした。あの時はアフリカで食べたので、アフリカ的に美味しい
というレベルかもしれないなと。しかし、いざ、完成したものを食べてみると意外とイケる。
今回、一番難関だったのはサザづくり。作り始めコンスターチがダマになるし、白を予想していた色もクリアになってしまった。やばい、失敗だと思っていたら、試食人の方たちがもっと粉を入れてグングンかき混ぜてみろとアドバイスをくれました。最終的にはサザに近いモノが出来ました。よかったよかった。
たまには手で食べるのも新鮮でいいですよね。
これは、試食メンバーの差し入れ!!チョコレート屋さんのチョコケーキだそう。
めっちゃ濃厚でおいしかったぁ。
では、また次回に乞うご期待。
Posted by momoe at June 1, 2011 9:03 PM試食メンバーです。
サザの食感はもちもちしておもしろい。
サザ自体に味はないもののおかずと一緒に食べると
料理の味わいを引き出すようになっている。
日本のお米、アフリカのサザ、主食なのですね。
アフリカの習慣に従って指でたべるのもまたおもしろい。
口に入れた食感と指先に伝わる感触が合体して想像力が膨らみ、
食事の体験を豊かなものにしてくれるのでした。